同時多発ツイート連詩【おいしい水を】 こひもともひこ・リミックス/こひもともひこ
 
に。
澄みきったおいしい水を
体いっぱい飲んだなら
わたしのようなにんげんも
透き通るこころを持てますか

露出したはだえには、静かにしずくが積もっていく。
冷えていく感覚が遠のいた風景を再生し、忘れていた渇きが喉を締め上げた。
したで辿る、それは壁にぶら下がる死んだ貝殻の滑らかさで困惑させた。
甘い蜜をおくれよ。
再び乾くから。
どこまでも逃げていく、
約束の陽炎。
人々は渇いた体を引きずり 水を求めて旅に出る 行けども求める泉はなくて 数多の人が倒れていった わずかに残った疲れし者たち とうとう果ての地に着いた すると一人の女の子が指さす 
ねえ、
あの赤
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