詩の日めくり 二〇一四年十三月一日─三十一日/田中宏輔
目だまをつけたらどうなるだろう
100もの異なる目で眺める
あ、この文章って、プルーストだったね。
The Wasteless Land.
で、引用してたけど
じっさい、100の異なる目を持ってたら
いろいろなものが違って見えるだろうね
100もの異なる目
あ
100の異なる目でも
頭が1つだから
100の異なる目でも
100の同じ目なのね
考える脳が同じ1つのものだったら
じゃあ
100の目があってもダメじゃん
100の異なる目って
異なる解釈のできる能力のことなのね
あたりまえのことだけれど
違った場所に目があるだけで
違って見える
違って解釈できるか
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