うんめいふくごうたい/ひだかたけし
 
降ってきた
背筋にどすんと重み持ち
僕の母親いきなり降って来た

真夜中のまん真ん中で
避けようもなく
この同仕様も無い重み

どすん 、どすん

そうして兄貴も親父も
ぼんやり影となりながら
ぬっと立ち上がり

ぬっと 、ぬっと

この情け容赦無き感触残響し

  ?

意識の私の中で
意識の私を導いている
運命自ら幾重にも
重ね重ねし指図する
私そのものが確かに居る



戻る   Point(4)