類友なんて呼ばないで(悩み多き感情たちの詩 その3)/涙(ルイ)
イライラくんと怒りんぼくんはいつも一緒なので
誰からも仲がいいと思われていた
けれども本当は
イライラくんは怒りんぼくんがあまり好きじゃなかった
すぐに怒鳴るしモノにあたっては壊したり
誰かにヒドイコトバを投げつけたり叩いたり
怒りんぼくんがこうなるのは
全部イライラくんのせいだって
イライラを抑えられないからこうなるんだ
と云ってボクが悪いみたいにしてしまう
怒りんぼくんのせいでボクはこんなにも
イライラしてしまうっていうのに
全部ぜんぶ怒りんぼくんが悪いのに
怒りんぼくんのせいなのに
けれどもどうしても
どうしても キライだとは
あっち行けとは云えなくて
もう遊ばないよ とも云えなくて
今日もこうして 怒りんぼくんの家で
カラムーチョ食べながら
マリオカートに熱中しちゃってるっていう
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