無知/這 いずる
 
どこか、
いきたいの
誰もいないところが
私の安寧で
私の
私の殺してほしいを
抑制するから

人から傷つけられて
私が人を傷つけて
ドバドバの血が
ひたひた地面濡らして
雨が降って流してくれと願う
不安の境地にならない
そんなことの無い
さみしい
静寂が欲しくて

乾燥した土地の畑から
埃が舞うような
風の吹き荒れる荒野のような
ぽつんと佇む想像が
私の

私を誰も見ないで
誰も知らないで

何もなくて
大丈夫
大丈夫
大丈夫


戻る   Point(3)