何の変哲もない休日/番田 
 
木は生えた 風景の中に
訪れた 公園に 色は
焦げ茶なのだとこの目には見えた その
僕の持つ この 知識によって
そして 今日も生きている肉体で
一本の 立つ 空の下で
今日も 一人 歩いた
理解することと そして
否定することを 叫んだ
海岸沿いを一台の車が流れた
次の季節を告げるイチョウ
あれは タルト そして 今日も
行列がそこに出来ていた


そんなふうにして 角で
目で捉えた あの 雲を 僕は
見ていたのだと思う たぶん
でも 僕の気は確かだったのだ





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