生きるな   蒼風薫/エヴァル−ジュ
 
なら

2歳の心にリボンをかけて


あなたが悲しみをともぞむのなら
私は今を隠さない


あなたが絶望の形をと

それなら私がこの身を焚べるあなたは耳を傾けたいと、

海に帰りたい涙もあります

彼女の笑顔と同じ値札で

さながら雪の降るごとく


在る

風が伝える尾井がある
風が伝える詩もあるだろう
寂しさもある
悲しさもある
日々の涙も
やり切れなさも
そして
それらを

きっと誰かが

拾ってくれると

信じること、そうしてやっと

生きて居られる東京の蒼い孤独がある


ソネット

私のj体は海だから
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