秋の想い/私と云う舞台/
ひだかたけし
しっとりと濡れ開いて
桔梗の花の紫、いよいよ艶めき濃密に
しょぼんと萎び項垂れて
桔梗の花の蒼白、いよいよ掠れ薄れいき
秋、冬、春、夏、
秋、冬 そうして春へと
円環を閉じてはまた開いて
自らを在らしめんとする意志の
創造する思考流動絶えること無く
ひとりヒトたる私のなか 、
世界が自らの存在と生成を
唯一無二のこの魂意識
引き裂き横倒しするを経て
余すところ無く体験し意識化する
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