真夜中の会議は踊る(悩み多き感情たちの詩 その6)/涙(ルイ)
そのうえ 涙までも自分のものにしたいなんて
よくばりすぎる
ズルいよ不公平だよ と
そばでずっと黙って聞いていたやさしさちゃんが
静かにそっと割って入ります
まぁまぁ 怒りんぼくん落ちついて
こういうときはやっぱり
必要なときに必要な分を分け合うっていうのはどうかな
誰かひとりのものって決めるんじゃなくさ
なくなったらまたすぐ補給すればいいんだもの
それでも足りないときは
私の分の涙 あげるから
ね そうしよ
デジタル電波時計が
ちょうど午前3時33分を示していました
ねぇ 話してたらなんかノド渇かない?
今からそこのLAWSONで
なにか飲み物でも買ってこようよ
ポカリかアクエリがいいかなやっぱり
涙とほぼ成分一緒だし
あ だったら私
ほっとレモンが飲みたい気分
ボクはみっくちゅじゅーちゅかなぁ
。。。やれやれ
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