部屋にて 蒼風薫/エヴァル−ジュ
どの人にも
一途な恋ボコろを抱けないままに
私の心を占めイェ来たのは往時の少女だった生きる糧であり源泉であり
何もかもの全てだったと
今振り返って見ても
私は少女にとってあるべき私であっただろうか
明るむ前に注いでおくべき
その時が訪れた(と決めたかった
私は
泣いているではないか)
指月の道をこのまま辿れば
今日の少女に風は吹くあなたへ
あなたへ
夕闇迫る頃
手放した紙飛行機が
心の中の星空をどこまでも飛んでゆく
夢みるちゅうのあなたを目指して
いつか君の名はと聞いてくれたひ
まだないと答えたら名付けてくれた
私の名前をうっかり忘れてしまったので
もう一度お願いって
生きていきたいから
呼ばれたいから
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