金平糖 蒼風薫/
エヴァル−ジュ
潮風に抱擁されてポチは今天に召されてゆきました
おばさんの嘆きがたとえ届いても返せぬポチに無念の眠り
本当に一瞬のことでした轢かれ引きずられて5メートル
おばさんのピンクのエプロンひたすらに目指してポチは赤信号を
港町夕焼けいちばの一同が慰めてさえポチは帰らぬ
真夜中の2時か3時と言う頃に砂浜で揺れる人影1つ
おばさんはどうしたのかなと言う声を飲み込んでゆく並みの回廊
朝が来ていつものように朝は来ておばさんとポチがいないだけです
戻る
編
削
Point
(2)