ネギよりキャベツ 蒼風薫/エヴァル−ジュ
ふと見上げて
目があった、その夜空の星からお願いされたので
どうして『キュウリより夜空の星』なのかという
問題を今も考えている
夕空の下の道
さよなら自分
こんにちは自分
歌っているのは夕空の下
未だあの頃 雁行を見上げながら
誰に向かって いつに向かって
泣いているのはやっぱり自分
忘れられない
忘れられない忘れられないから
そう言いながら何通もの遺書を
彼女に託して困らせてきた
さよなら自分 波郷への挨拶
こんにちは自分は明日を夢見て
家路を辿る後ろ姿はひたすら今夜のシチューを想っ
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