休憩と宿泊の間には今日も火球がふっている/鯖詰缶太郎を読む/おまる
 
いし、何も考えたくない
気分だから。私みたいな凡夫にとって、渋谷は何もやることがない街だから。
目に映るすべてが無関心だから。だから、からっぽになれる気がして。

>それはわからない
>   わかりたくない
>   しらないほうがいい
>   ためすのか、ほんとうに
>   まちがえてはいけないものを
>   うたえるだろうか?

透明な切なさがある。

一読して失われた渋谷「感覚」を書いたものであると感受したのだった。
あくまで感覚であって地理ではない。かつてはあったが今はもうどこにもない。
読む時には喚起せずともふと思い出す時に
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