柵 もっぷ/エヴァル−ジュ
このコートのポケットにはまだ
約束をたくさん残しているの
果たすべきありがとうたち
それは深呼吸の幸せ
狗尾草の季節に立って
金の風の漣を聴く
東京の空は世界一のあおさ
こんな日の逆光に掴む世界で
君にあなたに届くアルトで
今、宇宙を飛び出して
叶うことなら歌いたい
生きてる生きてる私生きてる
ゆるされる、って
柵の中にこそ
叶うのだから叫びたい
信じたいのよ故郷を
大好きだよ東京
(よそ者って思ってごめんね)
って私の顔が懺悔にくれる頃に
プラットホームプラットホームから出る夜汽車では
片
[次のページ]
戻る 編 削 Point(6)