しょうめいたん/あらい
 
化した ささくれの肌理
陽光、眠らないから 楽譜をめぐる
キーボードに零れたコーヒーは乾かない
群れに 阻まれる 目は、濁っている
行く手とは、鼻歌だろうか

止まりそうになるまで、代わりに触れているブーケ
腐った、軍手を脱いだ掌は割れ、香りを含んだ口から
しろくたいらくなり、すっと頭から消えていく私
出まかせを吐く。演目は トレモロをあやつる
スポットライトがひとり、ひそやかな寝息をきかせるも
袖口に追いやられた生き物 のびためろでぃが溶け
光り。かがろうとする。虫が材木に巣食うように
咳払いひとつなぐ。暗転:軍靴ひとつが、強めます

ざわめく余白は海にあずける 打
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