愛無く暖なく髪はギザギザ もっぷ/
エヴァル−ジュ
節ごと買って粧うつまり人は翼の対価を円で得ている
カーテンの代わりの異国の布越しに見える何処かに父さんの骨
東京の十一月の初雪が確かなほどに靴紐を結ぶ
希望とか夢とか未来に手を振って冬のあかねに今身投げする
絶望の終着駅の冬の夜の銀河のほとりをさらに素足で
平熱を欲しがる骨と取引し身元不明のコマを進める
靴を履く理由ついに尋ねられよそ者としるこの人の世の
凍み星を結んで描くこの世での最後の歌の結句で微笑う
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