苦しみ/ひだかたけし
 
奥域の意識の最果て
醸し出す
この私である
のなら 、

意識のわたしの中に
入っていけない
から とても苦しい痛い
苦痛なのです、 
何れ
わたしが遺体となるを
見届けながらも

只々
わたしの中に入って生きることの不可能が

肉身の後景へ
とほくとほく退いていきながら、

私である苦痛苦悩を齎すのです。

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