思考ノ竪琴 、〆/ひだかたけし
 

宇宙思考の木霊残響し入射し続け
記憶想像力の能動態へと変容する

(今に己観たのは辺り一面真っ黄色に臭み匂い立つ
無数の銀杏踏み潰し見上げたイチョウの大木)

善にも悪にも転び得ること
孤独なる自由へ放たれた
人としての恐怖の絶望の
同仕様もない重りを自覚し
瞑目解けば懐かしの光点
自らの意識視界に保たれつ
どたばた忙しい日常生活へと
もたらされるイノチのチカラ
思考形成力の是透明なる歓び

何れ肉身の地力にて破壊され
自ずとからっぽうのっぺらぼう
尚も地軸の傾斜を内から超えて

意識拡がり宙宇へ注ぎ込まれつ 、

ぽぉんぽぉんぽぉん 
柏手三つ繰り返し

響 只々聴き入りながら

自らの魂の生命力、愛の力の鳴るを見極める迄











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