本等に求めるものは何? もっぷ/エヴァル−ジュ
知られぬ涙で幕となる
見上げるどこにも星は無し
近くの明かりは誰のため
明日は
いつかは、もしかして
明日は いつかは、私にも
夢見た頃から遠くなり
それでも虚ろになれなくて
時のうっかり忘れ物
春の落穂は待ってる待ってるよ
また来る年を待ってるよ千切れんばかりに手を振って
ここ
フラスコの底に立ってる私
ここから覗く世界が限りなく
どこも邪魔や目隠しのされてない
限りなく 世界そのものであってほしい
なぜって 供物ばかりのこのガラスのこちらから
背伸びしてもかがんでも見えない、だけど
あるがままの眺めを
期待して ここまで来たのに
ふと気づく
それはつまり
呼吸してること
ついに知ったよこの手に掴んだよ
カラクリを それなら
行きをやめたらきっと見えるんだねこの世の本当が
優しい言葉が好きだから
騙されたって構わない
戻る 編 削 Point(3)