世界のすみっこの世界の/
クイーカ
温度のフチをずっとなぞっていた
ずっとなぞっていた
融解寸前の檸檬に
掌を差し出して
低音火傷の感触
楽しんだ
液晶
ずっと歌っていた
歌っていた
美しい花をくるんだ
新聞紙に綴られた文言
遠い残り香
模様は爪痕だった
まだあったんだ
懐かしいお店を見つけて
止まって 立って 歩いた
公園
糸の切れた風船を
見えなくなるまで見ていた
反復の意義を問うたのは2回
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