秋の夕暮れ/zenyama太郎
 
ふるさとの秋の夕暮れは
寂しくて切ない
一人暮らしの老人が
木戸へ出て
通る人を待つ

ふるさとの秋の夕暮れは
寂しくて切ない
散歩で立ち寄った知人に
「明日もまた寄ってね」
と声をかける

ふるさとの秋の夕暮れは
寂しくて切ない
街明かりなく
ただ月と星だけが
煌々と輝いている
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