幸せ/秋葉竹
 
泣く

僕はそれをいだくように
み守ってあげたい
僕はそれをかかえあげるように
愛おしく想う

そしてゆっくりとお互いの額をあわせて
君の涙をまつげがふれあうような距離でみる

それは嘘だと想うかもしれないが
澄んだ
水色の香りがした

鼻と鼻がこそばゆいくらいにかるく触れ合い
それが愛だと想った


すぐに泣く

瞳が痛いからじゃない
それは
深淵みたいな病んだ心でも云いあらわせない

ただ真っ白な微笑みでひとを幸せにできる
まっすぐな心のせいだと想う






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