拡散と混色/
馬後の竹の子
絵筆から真黄色の雫が滴った
やがて拡散する
時間は逆流しないゆえに
それもまた水中で濁りになった
色が解けて 色に染まる
ひとひらの仄かな慕情が
ひとときの流れる劣情が
たちまち伝播し
一体となって彩られる
もしくは汚され続けていく
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