たとえ食らい尽くしても満たされる事は無いだろう/ホロウ・シカエルボク
だろう、その時流れは海に辿り着くのか、そこからは漂うことを覚えるのか、それとも地底に流れ込むのか、ここで終わりというものがないから夢中になってしまうのかもしれない、今日の陽が沈みかけている、俺は窓の外からやって来る新しい夜のことを思う、夜に生まれたものは夜に依存しようとするのだろうか、朝に生まれたものは朝を愛するだろうか、それともそんなものはなんの関係も無くて、ただ入口として存在しているだけのものなのだろうか、夜が来る前に書き終わらなければならない、明日にはまた新しいものを書き始めなければならない。
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