空から落ちた星をもらった日/花野誉
イビルや、名前の知らないビルたちが、陽の光を反射し、キラキラ輝いてそびえ立っています。
都会の真ん中とは思えず、不思議な気分になりました。
芝生広場の脇に、巨大な透明ドームテントがありました。
中は、靴を脱いで、オセロをしたり、読書をしたり、のんびり過ごせる場所になっています。
そのテントの横に、膝下ほどの高さのハンモックが並んでいました。
妹と顔を見合わせ、
「寝っ転がってみるか」
と、ハンモックに寝そべることにしました。
妹のハンモックの揺れは、すぐに止まりましたが、私のはなかなか止まりません。
ずっと、左右に揺れています。
隣の人も、その向こうの人も、皆さん、
[次のページ]
戻る 編 削 Point(4)