イキロ。/百富
+
お部屋の窓を開けている。雨の日の湿気の多さに息のしやすさを覚えるのは、こころのかさつきゆえであるのかもしれない。
◯
ひとりの友人とのお別れから一日ばかり経過して、ふぅっとした想いで、あいつ、天使だったのではないのか、と感じることがあった。
◯
あいつは、ぼくに忠告していたのだ。何度もおなじ間違いをする、ぼくの無能さについて。つまりは、崩れたドミノのまえでピッツァなんか、喰えぬことでありましょう、と!
◯
それにしても、天使であっても毒どく天使だぜ。そういえば、あの友人からは金銭的な被害を一切、受けていない。社会的に健全であるということか、はは
[次のページ]
戻る 編 削 Point(0)