あやとりのはじめ。そらへとんでいくともしび。たいようのまわりに。さいているわが。まじわるときは、いっしゅんのまたたき。
そこの普通人
きみが鬼をやりたまえ
「自称詩人が転んだ」
ズキューン!動いた自称詩人は
撃ち殺してしまいなはれ
「自称詩人が転んだ」
動いてないけれど
存在が無意味だから
そこの自称詩 ....
ひとすじのつむじかぜが
ひとりの短距離走ランナーとなる
そのように秋が
いちまいの枯れかけの葉となって
もうコーナーを曲がってゆく
いつのまにか 私が秋である秋、
宇宙を生んだのは何かだ
その何かを生んだのは
何なのか
行方不明の答
空は青すぎてとんぼ光る
永遠は
いつから永遠なのか
始まりも終りも無い
苦しみと喜びの
日回りの花
遠さの感覚は濃密な此処
遠い地平は波打つ黄金
日々刻々と甦らせて、
内深く込められた
今一つの己なる、
永遠の穹窿を。
みうしなう凋落された子 戻り鮭見ゆと
漲(みなぎ)り撓(しな)う 我ならなくに
遠き昔の記憶たち 過ぎ去りし光の中
心の中に佇む 言葉なき思いを Inkweaver
「すみません。ちょっと、すみません。」
耳にした 男の声
近所の『なぎさ公園』
夜空にそびえ建つ高層ホテル
側に 野外劇場の石が組まれた広場
置かれてある公衆便所の灯りだけが ....
こえは たましい
漂っ ている
こえは
森の
乾けない
空
ひきずられる 影
あ
....
○「おばあちゃん」
お盆に帰省した5歳の孫娘が僕の妹にいったそうな
「おばあちゃんはえらいね
あさはやくからよるおそくまで
みんなのためにはたらいているね」
僕はそれを聞いて
亡くなった母 ....
(曙)
薄暗い部屋の中、光のはしごがすうっとか
けられ、それは、雨戸の隙間から漏れてい
て。僕はふとんから起き出て手を翳した。掴
むことはできない。ああ、それでも、光に触
れることがで ....
目が覚める
生存しているのは誰か
私とは誰なのか
空気の中を漂って
街道に迷子している
雲間に揺れている
教えてくれないか
何処にいるのか
誰がいるのか
今も何 ....
絶望をカバンに詰めて
眠れない夜を過ごした
前の日も雨
天気は荒れ模様
回復見込みはしばらくない
午前9時
空港の掲示板に
遅延情報が流れる
ネパールに行ったら
寺院を観 ....
できたことができなくなるのは悲しい
できるはずだったことができないのは悔しい
老いとはできなくなっていくこと
若いとはできるようになっていくこと
迷惑電話が異国から
その国を貶すは下 ....
るるるが死んだ
道ばたにひからびて
転がっていた
れれれとろろろは
葬式に行った
そこにはもう
るるるはいなかった
いいやつだったな
いいやつだった
やさしいやつだったな ....
向こうがわによく似合う
それは
眠るまで明日を意識させ
沈んでゆく
畦道
そこここからする鳴き声について話そうと
すっぽりと抜けた数日前の言い訳に
突き動かされ明日を生きる
今 ....
急流に傾く一途に揺れる岩 頷き
少年は片足を乗せ真っ直ぐな視線に耐えていた。
重層な雲に覆われた街の歴史的建造物
白蕗の羽織で啜る軒先茶屋の框
まるで、ピラミッドから眺めているような視 ....
あらいぐまは
ひとりぼっちで北をめざしていました
背中のリュックサックには
リンゴがふたつと
はんぶん食べかけのバナナ
角砂糖が三個
角砂糖は四個ありましたが
波打ち際で洗ったら ....
暗い朝もあるさ
明るい夜もあるさ
どっちがどっちで
どっちがいいの?
悲しい幸せもあるさ
楽しい不幸もあるさ
場合によっては
場合によっては
他人事なら、、、
痛い成功
....
成就したこの純白、
因果思考の平面航路
切り裂く垂直の力動
響きの思考の感触、
色彩のグラデーション
非論理的にして立体、
平面の静止状態打ち破り
ゆっくりうねり泡立ち
無 ....
烙印が穿たれたあとの血肉は消炭のように砕けた
枯れた谷底の川底を舐めながら、ひととき
黄色く発光する月を見上げて
撃ち落としたいと望んだ
薄い靴底は尖った岩を踏む度にそのかたちを伝え
いちい ....
わたしを
忘れたい
いんや
わたしから
わたしを
引き離してやるのさ
わたしは
わたしを
脱ぎ捨てたい
わたしという
着ぐるみをぬいで
自由を
勝ち取りたいの
た ....
思い出になった
私
あなたのこころに
住んでいるのか
ここはあなた
清らかさ汚され、
神聖と為り甦る
魔と魔の真ん真ん中、
均衡取りながら覚醒し
光滴 毒づきながら微笑み、
貴女 奔放な調べ流麗な美
わたし知らなかった、
成就したこの純白 ....
わたしがきたのは、義人を招くためではなく、罪人を招いて悔い改めさせるためである。
(ルカによる福音書五・三二)
目がさめると、アトリエの前に立っていた。
──子よ。 ....
月の工場で生産された蝸牛が
地表に降り積もっている
渡り鳥の真似が得意なのに
飛ぶことができないわたしを
鳥たちは連れて行ってはくれない
夜明けとともに
蝸牛は溶けてしまう ....
初めて見た朝が昨日も明日も
同じだなんて嘘だ
月が沈んで太陽が昇り
空が明るく全てを照らす光
これが昨日も明日も同じように
繰り返すと言うのか?
初めてだったのに…
そこにいたのは亡くした記憶
色褪せた壁に貼りついている
いつどこで出会ったのだろう
私はそこには居なかった筈だ
老人が蝋燭の火を眺めている
窓枠からは夜の空気が流れる
....
あの日足りなかった感情の
ツケをずっと払ってるよ
動かなかった足は
今日も動かないまんま
遅くはないよ
手遅れだけど
終わっちゃないよ
終わってないだけだけど
縫い続けるん ....
セプテンバー(September) 〜オフコースのI love youを聴きながら
9月から始まる凪の残酷は
冬の訪れに備えるようで
垂れ流されたニュースを
僕たちは見続け ....
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