聞こえなくても 揺れは
しずかに からだを
くすぐる
鈴の数だけ 徳をつみ
旅してきた といううわさ
お前 りりん
音に連れられ
クロスワードで
世界を助け
ファッションシ ....
小さな啄木鳥が
枝のむこうに
隠れて鳴いている
霜に白く
苔に覆われた墓石の上に
戯れる小栗鼠
韜晦する記憶のメレンゲ
青い雫
仄かに紅く冷たく
かじかんだ耳たぶに
触る
....
布団の中で
縛り付けられたように眠る
右も左も
空いているのに
真ん中が好きだ
甘えるのが苦手だから
逃げるのが嫌いだから
シーツの中心に
皺を寄せて
文字だとか
書い ....
次々と
完膚無きまで
叩き潰し
肉の断片まで踏み潰し
俺を裏切った人間ども、
無へと掻き消す
夢見した、血塗れ
悪夢、一晩延々
充満する憎悪と憤怒
右の拳だけで
殴り続け
両 ....
死なないでと言われた命
ここにある。
死なないでと言ってくれた
あなたの気持ちは
天より高い
{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
もう一度だけ
手紙を渡す機会があるなら
ひかりあれ、と書くだろう
そんな資格も
余裕もないけど
だからこそ
とは言えないか
闇あるところに光が
なんていう噂ではないか
....
低い天井に音楽が響く
裸の天使の鳥籠のよう
ひりひり見開く傷口
冷凍肉のかたまりに
ガラス金属プラスチック
カラフルな鋲をボウルいっぱい
焦点を拒む視線
ただ瞳の中にゆれる灯が
焦 ....
そこに朝陽がさすころに
とても醜いできごとを
かき消したいと
希うのだ
わずかに残った悲しみを
それでもスプーンでかき混ぜて
苦いけれども我慢して
そーっと舌に
の ....
冬の月
凍った音色で泣くくせに
地上に夢を降りそそぐ
その小道には
深夜から
降りはじめていた粉雪が
うっすらうっすら残ってる
いまは止み
みあげた夜空に浮かぶ月
キラキラ ....
数多の反戦映画は
興行でしかなかったか
ウクライナ侵攻
エネルギー危機で
原発反対運動を再稼働意識が
侵食し始めたか
重なる不安が
定年を働けなくなる迄に再定義した
老後の楽し ....
○「僕は生きてきました」
僕は生きてきました
昭和平成令和と古希まで生きてきました
笑ったり泣いたりしながら
真面目に生きてきました
特に賞もなく罰もなく生きてきました
これからも普通 ....
お肉が高い
国が憎い
そうなんだ
かかってる
吊るし上げろー
もう一度敗戦
してほしい
僕
GHQ
やってあげるから
もう一度開国
してほしい
僕
黒船
やってあげ ....
ああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁあxxxxxxxxx
俺のせいじゃない
おれのプライドが
夢に出る
せめて自我がなければ
え
お前に
自我はないのか?
ああああああ ....
夢や希望の曲線美から形を得て
泳げもしない、音符と休符
無謀と勇気の不可視化はとても春
浮いたり沈んだり
気まぐれなお月様
見上げたり、貶めたり、目を瞑ったり
わたしたちの動力はと ....
ときどき
胸がつまるような感覚に襲われ
苦心して 小さい毛玉を吐くのです
それから少し楽になって
ソファの 昨日と同じ場所に
まるくなります
窓の外が
この頃妙に明るいと思ったら ....
ピーナッツ食い散らし
焼酎ちびちび飲んでたら
いつのまにか
肉体の熱、戻り
でも何かが変、
脳髄痺れたまま
意識、鮮明に
向かいの家の橙の灯り、点り
今夜、音楽に浸らず
自ら ....
川辺にて
女達の洗濯する
波紋が広がり
空の青に
染まる、
輪っか輪っか
ただ楽しげに眺めている、
神様が いる。
肉体の
ドクドク脈打つ
鼓動に冷え切り
迎える、
この夕べ
意識、鮮明
世界はこの白い小部屋
だけ
誰かチャイム鳴らす
チャイム鳴り続ける
なんだろう
私のなかで
何か ....
つい言ってしまう
それが口癖なのだろう
寒い冬の時期は
つい寒いと言っている
一日に何度も言っている
寒いから寒い
素直に出てくる言葉
今日は銀世界
明日はどうだろう
銀 ....
○「問題解決」
問題にぶつかったら
そのまま突き進むか
立ち止まるか
後退するかである
僕はこの頃は
後退することが多くなった
水が低い方へ流れるように
○「セクハラ」
介護施設 ....
家の中に橋ができた
これでやっと
居間から台所まで行くのに
濡れることも
敷地外を迂回することもなくなる
僕らはこれまでの苦労話などをして
それから橋に名前をつけることにした
けれど ....
バウンドするボールはグニャグニャ
接地面で膨らみ
潰れて溶ける
地に這う 液体と極小の蟻
溺れかけながら群れる
僕には観えた
僕には聴こえず
老人たちの笑い声はひそひそと世を ....
バウンドするボールは幾何的
接地面で潰れ
弾む
空に舞う 砂埃と極小の数字
僕には見えた
僕には聴こえた
子供たちの笑い声は高らかに構造物へと響き
反響して消えていく
....
冬の夜
冬の厳しい張りつめた大気が
私の皮膚まで突き刺さる
その刺激が身体と精神を固くする
ヒーターの温風だけが柔らかい
部屋の中は猥雑に生活が染みつく
目を閉じて掌に感覚を集 ....
ずいぶんと投げやりに枯れた岩に腰を下ろすと独自
ハンカチの、空 抜け目ない日差しがブレて、相当
軽口を叩く猿が悪さをするページを裂いて
うっすらと星空を観察する どよめきか
荷物を下ろした ....
しずまりしずむ
こころのおくで
なにかがいように
ことばをつむぎ
わたしにしずかに
かたりかける
どこでもない、
こここそむげんの
うちゅうのひろがり
わたしにそうかたりかける
こ ....
○「防衛費増額財源問題」
総理、
このままでは
増税ではなく
憎税になりますよ
○「ボケ夫婦」
僕はワイフのつけっぱなしを消して
ワイフは僕のつけっぱなしを消している
僕らボケ夫婦 ....
朝方に咳き込む
こんな時間に起きたら 今日の夕方はきっと眠いだろう
授業でもあればたんまり寝れるのだが
もう学生でもない
すっかり睡眠薬を常用している大人の俺、いやワタクシ
....
「あなたのメールアドレスは生きていますか?」
「アナタのめーるアドレスは生きていますか?」
「あナたノめールあどレスは生きていますか?」
「貴女はいきていますか?」
私は
....
心の中には
水が無いから
涙なんて
流れやしないと
夜寝る前に
真水をひとくち
一口だけ飲み
心を潤す
空に魚がいないから
あれはちいさな雲なんだ
....
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