昨日を呼び 今日を帰すもの
砂上に残そうとした つま先が
後進する遠ざかりに沈む
星に飲まれる度に 新鮮な貝になる

奪われるものと 逃れるもの
空を螺旋に墜ちるもの
狙われていることに ....
もしももしも
月面に立てるなら
青く美しい地球が
みえるのでしょう

もしももしも
風になれるなら
遠くの無人島まで流れ着きます
そこで人目を気にせず
バカみたい ....
私だけだろうか
40過ぎると
おばさんの鼻の穴が
大きくなるような気がする
最近はコロナのおかげで
おばさんの鼻の穴を
見る機会も少なくて済むけれど

本当に鼻の穴は
おばさんになる ....
眩しい光が
僕の頬に
線を引いて
傷だらけの朝

痛くもないのに
責めたくなるのは
まだ少しだけ
眠いからだ

今起きたら
きっと醜い顔で
光の中に
隠れてしまう

化粧 ....
僕はもしかしたら
天空に輝く太陽だったかもしれない
僕はもしかしたら
通りを吹き抜ける風だったかもしれない
僕はもしかしたら
男ではなく女だったかもしれない

そう考えたらとても気が ....
未成年という人造語は
紆余曲折 あらゆる実験路を経ようが
どうしようもない退屈で

青少年という幻想など
はじめから無い
解っていても 今日も誰かに狎れる罠

思春期となれば一時も止ま ....
(流れ落ちたのは、七つの流星)

その唇に、触れて知る温かいぬめりまた甘い香り

抱きしめたかった流星の、冷たい悲しみたちすべて

すこし、甘めに味つけしている想い出補 ....
地面に落ちた配電盤は鈍器で何度も殴られたかのように、陥没の挙句にあちこちが断ち切られていた、俺はそれを見下ろしていた、もう何時間も…夏だったが湖に近いその場所は薄ら寒く、薄っすらと霧に包まれていた .... あれからもう泣かないと
決めたのが冬の夜の風が強く吹く公園で
決めたのにもう一度だけ泣きそうで
君のことなんか知らないままで
生きていきたかったと云ったりして

初めての悲し ....
暑いのか寒いのか
分からない
さっきから
エアコンをつけたり消したり
肉体が勝手に冷えたり火照ったり
荒い呼吸と激しい耳鳴りと
床から起き上がれば
肉体は痺れ振動する

夜を迎えてい ....

マサチューセッツ



リキシャウ

メトン?

ララムシュー。

ノイマン・フォン・ノイマン。

そうかな。

らぬんちけろ、よるんちけら。

まままむ、り ....
久々に寿司屋の暖簾をくぐり
独り腰を下ろす

机にはコロナ対策に透明の板が立ち
私の人影がうつる

お猪口に注いだ冷や酒が進み
硝子の徳利も軽くなる頃・・・
影がそっと囁いた
──お ....
ミューズとミミズが離れた後に
歌はまだ残されているだろうか

似て非なるものだったのだ
というより
非なるも似たものだったのだ

それゆえに光があった

高い塔に登り
場合によって ....
愛は
返すというエネルギーの道筋が認められて初めて
愛となる
それがなければただの営みだ

見返りのないものが愛ではない
見返りの消滅したものが愛なのだ

道筋は葬り去られた
轍とな ....
胸が痛んで眠れずに
窓を開けて星をみる
横で寝ているこの人の
明るい寝言に救われた

月が朧に虹を架け
見知った罪が夜駆ける
黙っていたけどあの罪は
きっと死ぬまで夜を往く ....
  ・ ・ ・


今年の森の地図が
そろそろ終わりだから
恵みにあやかりたいと
降りた自転車を立てかけた
裂け目のような木の下闇からは
あからさまな拒絶の気配を感じたが
それは人間 ....
夜のしじまがそのときは

そっと破られ青くなる

波がゆっくり帰るとき

風も優しく微笑んで

さよならさよならさよならと

別れを惜しみ消えてゆく

浜辺は ....
楽しい時に
悲しいことを考えて
その隙間を埋めるために
同じ場所を周った

悲しいことが消えなくても
紙袋に入れて
置き去りにした

バスの停留所
プレゼントを買い忘れた人が
持 ....
アナタはどこまでいくの?
この日暮れ
没する太陽を追って
論理を振りかざし
他者を屈伏させ

アナタは既に行き止まり

燃えたぎる溶岩流
散りゆく赤い花びら
あらゆる響きを融合し
 ....
神話になぞらえ視界をねじり
燃焼する画角から身を伏せる男
口笛と銃痕を残すように
霧の中から淡い筆がきて
何もかもを塗り潰す
腐れるあらゆる匂い

精神分析医は語る
線と色と画触のフォ ....
欠けた
風の赤い器

人の形に
ほつれた糸

君はいま、何処にいる
手を伸ばしたら触れられる
忘れ形見を
いつも優しくできたなら

かじかむ蛍光管
この薄いセロファン
色から ....
俺は歯医者に通うぜ










俺はやまもと歯科に通うぜ












俺はいつもやまもと歯科に通うぜ

 ....
○センターラインのない道は
怖い!
じいちゃんたちは
カーブでも
ど真ん中を走ってくる

○「おじいちゃん、赤だったよ!」
 「急には止まれないよ!
  急に止まったら追突されるよ!」 ....
二〇二一年十月一日 「世界SF全集 第31巻 短篇集 古典篇」


『世界SF全集 第31巻 短篇集 古典篇』が到着した。非常に良い状態だった。満足。 https://pic.twitter ....
アメリカのボスが最後に向かってきた
わたしはすぐに口火を切った
「アイム ソー ソーリー」
アィマレバ ソレデ スムネー
「アイム ソー ソーリー」
アィマレバ ソレデ スムネー
「アイム ....
心理の奥だけで生成される言葉がある。

それはおよそ会話の中で表現されることのない領域であり、わざわざ潜らなければ掬い上げることなどまず不可能なものである、深海魚のようなものだと思ってもらえば ....
転ばないよう気をつけて歩いた
人生は長い長い細道だから
人はいつから踵を付けて歩いているんだろう
早く恋を知りたくて
だけど愛はまだ要らなくて
先に月に向かった貴方が寂しくて死んでしまわない ....
哀しみの声が
何処までも伸びていくとき
限りなく独りで
魂の神聖な場所へ
融合する
明日、土の下に
埋められてもいいように
深いあこがれを抱いて
壊れた肉体の神経感覚系に
復讐し詩の ....
風になりたい
ただの一陣の風に
君の胸奥深くに届くように
ヒマラヤを越え
天空を越え
昏い宇宙に届くように
ただの一陣の風となりたい
昨日より今日
今日より明日へ
そして宇宙の初まり ....
僕は結婚して長い間女房は
屁をひらない女だと思い込んでいた
しかるに今は
僕の前でも「ブー!ブー!」やっている
「ああ!すっきりした」などと言って
恥じらいもなにもない
ここまでゆるんでし ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
海辺にてsoft_m...022/9/14 21:17
青い地球をみあげられる月のうえで秋葉竹022/9/14 21:08
鼻の穴花形新次122/9/14 20:12
朝の光ミナト 螢022/9/14 19:52
九月の夏の熱風ひだかたけし222/9/14 19:06
人造語による篩soft_m...022/9/14 16:57
流星、セブン秋葉竹022/9/14 6:22
長い漏電ホロウ・シカ...0*22/9/13 21:01
夜の破片秋葉竹022/9/13 20:32
今日の私の日常をひだかたけし2*22/9/13 19:50
k_otsu...022/9/13 19:44
写楽服部 剛122/9/13 16:15
HBやまうちあつ...122/9/13 14:12
愛は妻咲邦香0*22/9/13 13:18
夜明けのうた秋葉竹022/9/13 4:09
森の地図soft_m...2*22/9/13 2:40
夜のしじまがそのときは秋葉竹022/9/12 19:56
ミナト 螢022/9/12 19:36
突き抜けるひだかたけし3*22/9/12 19:31
ピカソsoft_m...122/9/12 18:34
秋風122/9/12 15:32
俺と歯医者のブルースTAT222/9/12 12:41
もみじマークzenyam...0*22/9/12 9:22
詩の日めくり 二〇二一年十月一日─三十一日田中宏輔10*22/9/12 0:31
アメリカのボス菊西 夕座1*22/9/11 23:45
Freeホロウ・シカ...1*22/9/11 22:13
月兎妻咲邦香122/9/11 19:54
アヴァロン~すべての病んだわたしへひだかたけし222/9/11 19:22
一陣渡辺亘022/9/11 18:06
女房の屁zenyam...1*22/9/11 11:49

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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