たのしいおもいでも、つらいきおくも、ほろにがく反芻する。むさくるしく空虚な嘘の中心に足を運ぶ なんども。ざわつかせる世界もこの胸も、白い目で見る明けの明星の強さに趣を見つけるには。
目障りな ....
在ることの
謎に触れたとき
Waterと
手のひらに
書いてみる
初めて地球を生きた日のように
その鮮烈な霊気に貫かれ
Waterを
感じて、
独り大地を
舞い踊る
....
むかしは書けなかった恋の詞も
近頃はつかみ捕り
青い生簀に溢れんばかり
窒息しそうなAメロがあり
洒落たつもりの転調を効かせた
ブリッジの案だって豊富
不変のサビは
五年前に河原で拾 ....
○「コロナ後」
悪いことも長続きしない
「コロナ後」「プーチン後」は
必ず来る
○「遠くにある価値」
遠くから地元の温泉に来るのに
地元の人たちは
わざわざ遠くの温泉に行く
○ ....
遠去かっていく
生きて在ることの不安が恐怖が
宇宙の気流に洗い流され
つかの間
姿を消す
わたしの背中のなかへ
わたしの脳髄のなかへ
わたしの心臓のなかへ
そうしてわたしは再び ....
トレイシー、今夜は Canned Universe 素敵な Canned Universe イブニングドレスを Canned Universe 召してらっしゃるのね Canned Universe ....
花の中で にぎやかな
虫たちの胸に
汲みあがった 蜜を
言い表す ことばはない
真昼の 宇宙の
香りをまとい
きらきら踊る
途切とぎれの 感情
そして飛び去る
張りめぐらされた
網 ....
しおざいが
泡だつ風紋を散らす
どこかへ向けたわたしの耳は
造り手が去った
からっぽの巻貝や
やわらかい吊鐘に似ていた
きらきら膨らみながら満ち
ひかりを吸いつくす
波の訪れを聴いた
....
薄暗い
漠然と広がった
空間のなか
台形の
ノッペリとした
大人の背丈半分程の
鉛色の工作機械が
等間隔で何台も
一列に並べられている
大きな金属音があちこちから
互いに呼応す ....
体が冷えると
空も冷たい
この夏日に不安が渦巻く
対象を欠いて、原因を欠いて
緑風を浴び
正気を保つ
鳩はつがいで餌を啄み
草地は青い、青白い
背筋に悪寒が走り
....
最後の一本だよ
言い訳が消え失せないうちに
アルコールストーブで
タバコに火を付ける
クソでできたスフィンクス
夏のとあるときに
寒さに震える日があって
それは僕にだけ訪れる試練 ....
フロアライトに照らされた祖父の鍵束は
まるで、ゆりかごみたいな影絵を思い起こさせ、
熱帯夜を引き止める、ぱたり
閉じられた胸とベーゼ、
暗闇に見える涙が乱反射して三白眼と
手を翳す
....
少し気分も落ち着いて
真夜中に聴く昔の音楽が
なんだか心に沁みる
カレンダーを捲ると
日付が変わった今日は
「アーティーチョーク」の日だそう
ピザに乗せて食べた
昔の日々を思 ....
カリフラワー
いちご
オムライス
良く晴れた日は
空耳のように
片思いして
聞こえないはずの
音に耳を澄ます
裸足のままで
さよならの階段を
おはようと上ったら
また笑ってくれるかな
そんな勇気はないけれ ....
空の下 大地の上で
「気楽に行こうよ」と
自分に言い聞かせる私の
「私自身の死を思えば、私についての
何事も大したことではない」と
自分に言い聞かせる私
世界の一部である私の
明日を知ら ....
「我思故我在」
光陰流水
性愛図、快楽湯勝糞尿湯、狂気平々、閉地肉林戸
豆腐
菜箸
飛行機雲
滑らかな機関銃と流暢な筆の走りに
しがらみをなくした玉響の廃人
三角に影をなくした陽気な小股が
予想通りの横顔に挑戦状を叩きつける
光芒は麻薬を含んで余命を水没させ
空襲警報は不慮の事故 ....
降り止まない雨が
心の奥底に言葉を溢れさせ
魂の隙間から
零れ落ちるような光滴たち
無数に煌めき散逸する
終わらない旅路の果てに
訪れるもの一つさえ
想い描けないなら
何億もの地上の眼 ....
イチゴの匂いがする
甘い優しい匂いがする
どこからするのか
誰からするのか
分からないけれど
イチゴの匂いがする
振り向いてみても
ポケットの中を探ってみても
イチゴは見つからないけれ ....
オンラインカジノで
4600万円使いきるって
なかなか出来るこっちゃねえぞ
早く使わないととでも思ったのかな
一回に4600万円掛けたとか?
それとも倍にして
元金は返そうとしたとか?
....
眠ってた二人が、嘘の恋愛の中の、1%の真実に眠りを揺さぶられて、
互いに眠りから起こされたのが不幸の始まりだったね。
どうせなら、全部、優しい嘘だったらよかったのに、
「お前は、ただ ....
ノートの中で(僕)が反省してる
日々のささやかな出来事
ふと、花の香りがして
どこかにあった庭のことを想う
就業時間
地平線のむこうに
ひろがるのは茫漠
その水平線から
さらにひろがる
上もなく
下もない
前も後ろもないという宇宙へと
触れているのだね直に
きみは左腕で石腎をつかみ
わたしも右腕で力 ....
○「目的」
地球は目的があって
回っているのじゃない
ただ回っているのだ
○「言葉の時代」
実際からかけ離れた
耳ざわりのいい言葉だけが
独り歩きしている
○「大事なことほど」 ....
{引用=
。 •
針樹の翅が 、はためくとき 、
とうめいの空には 、宛のない日々の輪郭が
....
たおやかな
緑の群れ
揺れて
踊る影は
光の万華鏡
私は静かに傾いて
遠くの森のざわめきを聴く
僕らがよりそう宵のバルコニイのテエブルに
ぽとん と小さな星がおちてきたので
それを閉じこめて
ゼリイをつくった
星の光を透かせて
ほのかに光るゼリイ
そのゼリイのふるふる ふるえが
僕 ....
どうせすぐ終わるよ
大丈夫
すぐに終わる
痛くしないうちにどっかいくよ
ぼくは膿と血反吐を啜る蛆だよ
かわいそうに
でもぜんぜん飽きない
なんだこれ
四六時中それを食べてる
食べ尽く ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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