夏の夕暮れに躓いた
    石ころがあったわけじゃない
    何もないからこそ躓いた
    すぐに起き上がったが
    膝を痛めた
    夕焼けが眩しかったの ....
    ちいさな蕎麦屋の片隅で
    夏の忘れ物が色褪せていく
    ときには本を片手に行儀悪く
    あるいは昼間から日本酒を肴に
    天ざるふたつを頼みながら
 ....
さめざめと排泄する人々
礼拝堂に
朝な夕なたなびく喘ぎ 歯ぎしり
名前を囲んで
名前を吐きかける
円 蠕動して堂々巡る、粘性の羽ばたき
その内で
いれかわりたちかわり おなじ顔が潰れては ....
長い長い光のすじを
たどる気持であるいていた
だれかが声をあげる
これはただの線だ
白く書かれた 一本の ただの
もう少しいけばわかる
別のだれかが言う
のろのろと足はうごいてい ....
暇つぶしによる暇つぶし 隔てられてようやくきづいた

しらないふりで溶けている彫像
忘れてしまった顔が、多過ぎる
ひとの顔がなくなり始めている

だれが喰ったのだ? いや逆にお前が喰われた ....
 

部屋の灯りを消し カーテンの隙間を覗いたら
霧に滲んで電線にひっかかっている
ミカンの房のような月がいた

おやすみ 泣き虫の月


夜の周縁を震わせて
電車が横切ってゆく
 ....
見てる煙草の火で
目だまをつぶす

その衝動を
抑えこむ

目を固くつぶって
そこから逃れる

視覚優位の
ヒトの脳

目は膜一枚で
世界とつながる窓

目を開い ....
夜の遅い時間
心が静かになって
二人だけの時間が濃くなる

線香花火に火をつける
流れる時間がゆっくりになった

ゆったりした心で
余計なことは考えず
二人だけの時間を過ごす

 ....
○「終活」

「人は人 自分は自分」
人の生き方に
干渉しない
干渉されない
「こうでなければ」
「ああでなければ」
も捨てて
自然に静かに生をまっとうしよう

○「人生とは」
 ....
ひたすら自分だけの世界に引きこもり 
内面の壁画に自分でしか解読できない
文字と絵を書いている
書き続けてる
安堵
不安

とにかく
しあわせ
換気の悪い部屋で
獲物をかじり、果汁が
血、よだれと混じって垂れる
腫れた頬に銅貨

遠出になる
まだ、足跡が
青いうちに追おう

暴虐機械、気高き象牙
その根本で見たもの
いつ ....
夜の真ん中で
じっと声を押し殺す
耳をそば立て聞いている
今夜も誰かが星になる
今夜も何かが旅に出る

君は部屋の真ん中で
指に刺さったトゲを見ている
無数の誰かが屋根で踊る
無数の ....
そう、八角と豆乳を入れたんだね

なかなかやるじゃないか、

益々美味くなっていくな、キミの作るチャイは

インドではね、

チャイを美味しく作るひとは、人々から

敬意を以て「チ ....
○「大雨が長々と降る」
もう雨は
一滴もいらない
「厳重警戒!」
「早めの避難を!」
「自分の命を守る行動を!」
「決して油断せず!」
胸に突き刺さる言葉が
毎日テレビから聞こえてくる ....
別れ際、聞きたかったのは
なんで夏なのに寒いのかということ

保冷剤?
私の背中に当入れたなんて
気づきもしなかった

きっとあなたの言葉
きっとあなたの心
きっとあなたの眼差し
 ....
漱石二人
銅貨三枚
アルミ二枚

TSUTAYAカード
免許証
診察券
PASMO
ICOCA

写真
四つ葉のクローバー
身体感覚に素直に従って生きてゆきたいのですね
回答の得られない食べきりサイズの人生でもそれでも

新たな無限のドアを自ら鎖してしまわないように
太陽が遍照する微妙なバランスの不自由にありがとう ....
空を見上げていた
走ることをやめると 僕は
空を知っていた 僕は
空の下で 走り出すと 
忘れていたはずの空を
ここにいるよ
肩を叩く、
きみからは赤い強い臭いがする
そうかと思うと水色に香る
すべてみたいな顔して
この庭を出たとこで
きみに見つかりたい
なにもかも忘れて
合図も順番もないとこで
ともした線香の香りが連れて行く
どこかへ行ってた盆の夜
鏡を見れば どことも言えず
いとしい人の面影がよみがえる


今生の人よりも はるかに多い
過去の死者と 未来に生まれてくる者 ....
勇気を振り絞って
油は多めに
小さ過ぎないフライパン
見えてるものはひとつ残らず
もう褒めた

おそらく脊髄の早とちり
目覚めの悪さで駆け出した
羊をたくさん空に上げて
口移しのペリ ....
どうして、こうも
人生って、うまくいかないのかな
、とAが言う

うまくいかない、ということが
人生なんだよ、とBがこたえる

AとB
宇宙的な
激論が
続いている

空が笑っ ....
赤紙

万歳



訃報

手紙が届く
 
心からお礼を言うのって
難しい
顔はなんとでもつくれるからさ
心は一礼もできないなんて
普通にあるから

儀礼に近い
お礼なら
しても
されても
何の意味もないかな
くしゃくしゃの紙を握りしめた一匹の動物が
紙のような顔をして虚ろを睨む
空では甲高い哄笑
響き渡る大いなる破裂
破裂の名残は小さな破裂へ反響して
増幅する傷跡になる
動物の慟哭は鋭く
切 ....
父親のことを書こうかと思う
優しい男だ
優しさを通り越して
気弱であった
かなり痩せ型で
ひょろひょろしていた
まあこうして
兄も私も
それなりの社会人に仕立てたのだから
立派な大人 ....
いずれも夢のような日々を生活した
よい夢も、わるい夢も、正夢も
芳しい花も、熱い風も、つめたい雨も
さまざまな深さの傷も
重たくなり軽くなりする身体も
やって来ては去っていく

 ....
○「終活」
「失ったもの」を
数えて生きるよりも
「まだあるもの」を
数えて生きていこう

○「殺し文句」
(女)「あたし、初めてなの」
(男)「俺はマジだぜ!」

○「天気予報」 ....
壁に掛けた絵が傾いて
棚から雑誌が滑って落ちた
花瓶が床で砕けて散った
みんな急いで外に出た

電線が揺れていた
千切れるほどに揺れていた
笑ってる人もいた

隣の建物で大きな音がし ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
夕暮れに躓く石田とわ6*21/8/21 0:40
夏の曲がり角521/8/21 0:23
不燃凪目021/8/21 0:17
はるな421/8/20 23:29
どこまでもつづくせかい帆場蔵人021/8/20 22:58
おやすみLucy9*21/8/20 21:25
目魂シホ.N021/8/20 20:52
二人だけの時間夏川ゆう321/8/20 18:28
独り言8 .20 zenyam...1*21/8/20 10:56
孤独こたきひろし421/8/20 10:51
終戦ヨロシク021/8/20 8:16
微化石凪目121/8/20 0:08
ピンセット妻咲邦香121/8/19 22:46
Indian Summer墨晶1*21/8/19 19:54
独り言8.19zenyam...021/8/19 16:40
冷たい理由木葉 揺121/8/19 14:23
中身ヨロシク121/8/19 8:14
旅人のうた梅昆布茶14+21/8/19 6:32
土手で番田 221/8/19 1:27
めくらおに凪目221/8/19 0:12
送り火藤原絵理子6*21/8/18 23:45
太陽風妻咲邦香021/8/18 23:23
激論不滅の刃草野大悟2221/8/18 21:12
ヨロシク021/8/18 8:07
心からお礼をこたきひろし221/8/18 7:16
表白者凪目021/8/18 0:10
愛のかたちuminek...6*21/8/17 22:12
日々はるな321/8/17 20:16
独り言8 . 17zenyam...1*21/8/17 14:34
数日遅れで花は咲いた妻咲邦香2*21/8/17 13:23

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