植物園前で年配の女性に声をかける
戦争法案反対のビラを渡して署名もしてもらうためだ
「もしよろしければお願いできますか?」
しかし、女性からは歯切れの悪い言葉が返ってきた
「戦争法案反対い ....
頼る宛もなく、深夜のベッドタウン
僕はそぞろに歩いている
苦渋たる道
俗にそれは二人の隔たり
紛れもない
ひとつとひとつの魂のズレ
通り過ぎてく人はいない
車もバイクも通らない
ほ ....
小さい時は病気がちで入院ばかりしていた君
それでもいつも一生懸命に頑張っていた姿
思春期になり君が私に挑んできたとき
君の心が順調に成長していると喜んだ
高校になって部活に夢中で友達が好きで
....
真夜中に稲光で目覚めた
とおもったけれど
ふと目覚めたらたまたま雷が光ったのかもしれない
きれい、と怖れ、は
ちいさな箱に同居してる双子
エレベーターに「故障中」の張り紙が貼られている
....
真夜中のビル街
隙間を縫うバイクが通り過ぎた
その後は静寂
高層ビルの上層階は
曇り空に覆われ
屋上の赤いランプが
鈍くぼやけて点滅している
誰かはいるのに
誰もいない雰囲気
ガ ....
私のものでありながら
私のものではない想いの束
吹き抜ける風紋のカタチ、
薄日射し蟹走る浜辺の磯の香、
いつか忘却され又想起され
透徹と普き哀しみ通り過ぎる
宙宇の燃焼
映し出されな ....
小さな瓦屋根の付いた
土塀が続くわき道で
赤い郵便バイクとすれちがう
黄土色の築地塀はひとところ
くずれたままになっていて
原付のエンジン音が
その空隙から逃げていっ ....
明るく元気な
あいうえお
かくかくと真面目な
かきくけこ
さわやかで新鮮な
さしすせそ
太陽のように情熱的
たちつてと
なんで、どうしてなの?
なにぬねの
ハミ ....
怒ることはもう必要ない
今まで、神と悪魔の闘いに世界が巻き込まれ、
天変地異が起こり、
戦争で、
あらゆるものが激怒していた。
だが、それも終わった。
私のこころには
ちっぽけな美しさがある
ささやかな優しさがある
愛された記憶がある
愛した記憶がある
ただただ
愛するひとの幸せだけを祈った純粋がある
醜さに満ちたこころにも
....
私には
いのち以外の何もない
だから
新たな私を構築できる
今からは
幸せな私になろう
料理が同じ食材でも
全く違う料理になるように
喜びをただ喜ぼう
ひとさまに
何かして ....
道は定めた
もう彼に累が及ぶことはない
決意というアドレナリンが
私を支えている
光満ちて
路面はキラキラ輝き
昔の夢は現実となる
労苦さえもろともせず
苦痛さえ楽しみに変える
頑張りはかたちとなり
辛ささえ吹き飛ばして
心から笑えるような
こんな日がやっときたのだ ....
ひとが笑ってる
なにが楽しいのか
なにが可笑しいのか
わからない
ひとが笑ってる
指を指して顔歪めて
白い目付きで
腹を抱えて笑ってる
色とりどりの光と人混み
やけに上昇した体温と匂いに押されながら
僕は自転車に跨りながら泳ぐ
目的地はやけに遠く
岸にたどり着くにはやけに重量のある波に
ぶつかり続かなければならない
....
髪に白いものがまじって
目尻に笑い皺ができて
腹がたぬきになって
アッハッハと笑う
陰鬱な17の春にはできなかった溌剌さで
ながく、あまりにながく
春が続き
たくさんの芽がひらくこと ....
しと しと しと
ざぁざぁざぁ
イッテシマッタネ
イッテシマイマシタ
しん しん しん
ざぁざぁざぁ
アシハミエタヨネ
アシハミエマシタネ
夏空来て
梅雨のお葬式、遠去かり
....
8月6日や8月9日と一緒だという
他国から見たらそういう存在だったんだろうか
今他国ごとのように見ているこの光景は
自分のことがわからないように
自国のことはわからない
わかっているのは ....
猫の半纏に ねじり鉢巻き、ふんどし姿
クロネコの屈強な男たちは威勢が良い
大きな俵をなんなく積み上げていく
月給が現物支給となってひさしい
円の代わりにコメが貨幣価値となっ ....
職場での問題やら
他色々と
出口が見つからず
地団駄を踏む心持ち
状況がすぐ見えず厄介である
自分を少し見失っているよう
これはいかぬと思い
久方ぶりにお茶を ....
《最も{ルビ穢=けが}れた山の頂において おれは神をも殺す》
この脳は霧に侵された
この脳は血に潰された
この脳は胞に乱された
汚辱のこれの液が{ルビ睫毛=まつげ}をつたい{ルビ硝子=ガラス} ....
遠くからの雨が
仰向けで倒れたままの僕たちの瞼にも恵まれ
封じた楕円に触れてもいい頃合いだと知らせる
呼び鈴が鳴らされたが
出ていけない
、 ない……が湿った封筒を差し出し
黒い口を開 ....
たまいれ
たまいれ
はい
たまいれ
たまいれ
たまいれ
はいって言えよ
すみません はい
たまいれ
たまいれ
はい はい
はいは1回でいい
すみません はい
はい
俺が ....
○「物価高」
政治家は
まずお米を買うところから
はじめないといけない
○「物まね」
物まねの時代はもう終わった!
新しい発想力の時代だ
○「大きな違い」
学校時代の問題は
....
◇ サブタイトルー同じ文字、同じ言語を使っていてもー
君という世界に、僕という世界が、話しかけると
僕という世界には君という世界が、話しかけてくる
僕という世界が、君とい ....
私の背中には翼が生えている
それは私以外は誰にも見えない 見せない 気づかせない
隠したそれは 白い羽根を震わせ
朝露に濡れた木々の隙間を縫って 花びらの表面を撫でて
寝ぼけ眼 ....
行方不明の動物を飼う
止まない雨の一部になる
美味しいラムネを教えたとき
初めて知った下の名前
朝、余分にリードを離してみる
降られるまでもなく風に乗るルーティン
過多、糖分は肩を回して作 ....
別に人生に期待している訳じゃない。
好きなことに打ち込む何かもない。
とにかくただ生きているだけ。
大きな夢を持っている訳じゃない。
分が悪いのはいつも同じ。
素晴らしい才能もない。
ーだ ....
悪いことが起こっても
誰かが悪さをしても
時間が経てば結局は忘れてしまう
頭の片隅
どこか心の奥底には残っているはずなのに
その時その場所で起こった事件に悪態ついて
また新たな事件 ....
ちょっとした言動にも青筋立てて怒り出す
本人以上に他人に礼節を重んじる
自分の意に反すれば騒ぎ立て
特定班だと個人情報を拡散する
正義の矛先を他人に向け
自分は何も間違っていない
善いこと ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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