薄暗い
漠然と広がった
空間のなか
台形の
ノッペリとした
大人の背丈半分程の
鉛色の工作機械が
等間隔で何台も
一列に並べられている

大きな金属音があちこちから
互いに呼応す ....
仕事終わりに 君と駅で待ち合わせ

駅の椅子に腰かけて携帯を開くと、電車に揺られているであろう君から
「疲れた。今すぐ甘いものが食べたい気分」
と連絡

考えるより先に身体が動いて ....
ぼくの庭の死者たちがつぶやいている
《今年は雨が少ない……不作かも》
祖父かそれとも伯父か、まだ顔がある

死者たちはざわめく葉影のささやき
裸足で庭を歩けば確かに土は乾いていて
限られた ....
お気に入りのマフラー

手編みのマフラー

私を過去へと繋ぐ
私をいまへと繋ぐ

きっと未来にはあなたと繋いでくれる
思い出のマフラー

あたたかい
もうすぐ寒くなる
誓おうとして言いかけた
言葉を持ったまま
迷っている君が
好きだよ
いつまでも
言い終えないで
それがわたしの
永遠
良い詩を書くには
嵐のような運命を必要とする
詩人は運命という溶鉱炉の中から
金の詩を鍛錬する
生と死をかけて人間を愛せ
生きて生きて生き抜くんだ
2034パラ陸上世界選手権

「男子100メートル競走」
8秒88

「男子走り幅跳び」
9メートル72

「男子走り高跳び」
2メートル81

今大会新しく生まれた世界記録 ....
最後の一粒を吸収する前に切られる臍の緒。
人間がみんな不完全なのは、そのせいかもね。
時代から遅れている

線路の上は日に炙られた枯れ草の匂い
歪んだ電車が走る

腕に時計は嫌だ
なのに
心に繋いである懐中時計は
いつも壊れている

生きている
というのは
そう ....
感性が自由に手足を伸ばし
咲かない花の隣で添い寝する

この体温をどうか受け取って

有り余るエネルギーの宛て先に
誰を選んでも返事を待ってる

自分中心に回る世界を
少しだけ止めて ....
アンティークの囁きに耳欹(そばだ)てて

移ろった時代(とき)にこころ飛ばす

見も知らぬあの人この人

知らない異国のあの時代(じだい)この時代

これは紋章の刻印の入ったシルバーの ....
お陽さまの輝き集めて

袋に詰める

いっぱいにするの

輝きで いっぱいに

するの

それを部屋に持って帰って

そっとそっと 眺めるの

手にとって 可愛がるの

 ....
乾いた風吹き抜ける頃

地平線の向こう側を想う

手を伸ばしても届かない

叶わぬ夢のような



湿った風とさよなら

水平線の向こう側を目指す

願いはどうしても届 ....
wander alone, drink a little
when I look up to the sky with sorrow
the sun seems to go, silent as ....
あのね、私のお父さん酒癖悪くてね
ひどかったからお酒やめてね
「うん」と頷いたものの
どうして僕が親父さんの償いを
しなければいけないのか苦しんだ
そしてその我慢の償いを
他に求めてしまっ ....
通り過ぎてゆく人々
通り過ぎていった人達
何なのだろう、何だったのだろう?
あれらこれらの出来事が
今は嘘みたいに消え去って
僕は嘘みたいに落ち着いて
ただ目を閉じる、ただ目を瞑る
あれ ....
時計の針が
五時を指している

終わらない仕事
いくつあるのかな

みんな動いてる
何かを信じて

絶え間なく続く
空の変化を

塗り絵にしたら
黒しか選ばない

呼吸が ....
かぶりつく真っ赤な果実
噛みついた真っ赤な嘘
美味しくなかった思い出は
まだ舌の上
わたしの影を踏んで笑っていた君は
今どこに居るのだろう
咀嚼しながら考える
どこかであの日と同じように ....
傾けた心に
足りない言葉

底が抜けてる
ガラスのコップで
何をすくっても
こぼれしまう

ゼロに戻って
喉が渇いたな

きっと欲しいものが
あったはずだ

縁をなぞるだけ ....
遥か遠くでは

小学校の古い木造の校舎
白と黒の教室の中で
若くはない担任の女の先生が
蓄音機のぜんまいをいっぱいに回した

低学年の音楽の時間である
先生は蓄音機にレコードをセットし ....
たとえどんなに遠く
はなれていようと

君と僕はつながっている

138億年も膨張する
宇宙の先端に

君がいたとしても
つながっている

僕がYESというと
君は予期したよう ....
いつかは枯れる花に

今日も水をあげる

いつかは枯れちゃうけど

今日は いまは

・・・生きているから
あなたが
間寛平似の成金社長に
心奪われようとも
私は信じて待っていました
確かにあなたは
ブスと可愛いの境界線から
大きく一歩
ブス側に踏み出した人だから
時価総額数千億円の株所有者 ....
ただじっとその時を待つ

動き続ける心臓
止まることのない肺
何億という細胞が一挙に
その時に向かう

追いつけないほどの時の流れに
滲んでしまった憎しみは
淀んでしまった愛情は
 ....
赤いハンカチをちぎったように
嘘の花びらが積まれていく
いちばん下に隠された気持ちが
あなたに見えるかしら

妖精が色とりどりの花苞を
持ち寄って集まる
星のしずくを集めた花が
中 ....
恋の学校が
たったいま閉校した

卒業したのだ
そう片想いが終わったから

告白を書いたテスト用紙
何気なく渡して
採点が始まる
点数はオリオン座の真下

街路樹の枝に星が吊 ....
夜の公園で落ち葉が遊んでる
すべり台からジャングルジムへ
ブランコから砂場へ

きっと子供には見えてる
妖精が葉の下に葉の上に

隠れてなんかいない
私には見えないだけ

目で追う ....
裏山の湧き水でできた小さな池に
動物たちの残していった
木の実が沈んでる

私は薬罐に水を汲んで
庭でとれた渋柿を置く

いつか絵が届いたら
匂いをかいでみて

今年もここで枯れ葉 ....
私たちは夜道を歩いてる
月明かりを頼りに

遠い世界から雷雨がやってきて
私の両耳をあなたが両手で塞いでくれる

夜中に目が覚める
部屋の中で風が吹いてる

私の髪はまだ濡れていて
 ....
Just winter evening and I'm sitting
In empty room. I'm all alone.
It's rushing suddenly with messa ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
〈根源悪〉の原体験(改訂2)ひだかたけし1*19/11/14 20:39
小説の中では生きれない愛燦119/11/14 20:14
園庭帆場蔵人319/11/14 19:46
ひっかきマフラー霧の小灯119/11/14 19:28
晩秋はるな419/11/14 16:30
運命渡辺亘1+19/11/14 16:08
パラリンピックは世界を駆け巡るアラガイs2*19/11/14 12:57
臍の緒クーヘン1*19/11/14 12:46
今を生きているのは何かの間違いこたきひろし419/11/14 7:17
生きるミナト 螢119/11/14 6:46
スープスプーンもっぷ1*19/11/14 5:17
お陽さまの輝き1*19/11/14 3:02
このまま何処かへ1*19/11/14 3:00
Wander「彷徨う~」畢秋痕019/11/14 0:31
償い輪廻イオン1*19/11/13 22:50
枯れ井戸ひだかたけし219/11/13 22:24
おるすばんミナト 螢119/11/13 17:17
朝食の時間卯月とわ子119/11/13 10:10
リバースエッジミナト 螢219/11/13 6:49
遥か遠くではこたきひろし119/11/13 6:35
量子の彼方st419/11/13 4:10
今日は生きているからもっぷ2*19/11/13 3:52
帰ってきたブス花形新次019/11/13 1:05
進む秒針都築あかり119/11/13 0:24
ポインセチアの妖精丘白月219/11/12 22:23
恋の学校で119/11/12 22:22
妖精のお掃除119/11/12 22:19
どうぞのいすmizuno...16+19/11/12 22:05
距離とベル1019/11/12 22:04
dream universe019/11/12 22:03

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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