とっくに
日が暮れてしまった
今、正に
俺はこの白い部屋で孤独を貪る
完璧な自由
ハ
完全な孤独
冷える今宵に
エアコン壊れ
ますます真っ白に
ナッテイク
行き場なし
....
死ぬものは死ねばいい
医療が進歩して、死ぬべきものが死ななくなってどうなったか。
災難に逢う時は逢えばいい
技術が進歩して、災害を防ごうとしてどうなったか。
....
あまりにも
明るくて
明るくて
明るくて
・・・・・・
ただ感じるのは
圧倒的な
闇
あまりにも
暗く ....
変わっていく
人も
風景も
どこまでも変わっていく
何が真実なのか
それは誰にもわからない
しかし私は信じる
師匠が教えてくれた
「この道」を
ずっと歩いて行く
現状がこうだから
とても納得はできないけれど
俺がどうしたって変えられそうにないし
目を付けられても面倒だし
やめよう
やめよう
やーめた
....
白い上空から
手紙が来る
ここに届く頃には
破れたまま
何て書いてあるのか
解らない
砂時計に入れた
紙切れが舞う
逆さまにして
空へ送り返し
もう一度だけ
僕に宛てて欲しい ....
自然環境におけるチャンスは
人間の想像以上に確率の低いもので
まず心よりも先に
愛しいと感じる全ての器官
すれ違う
ということも心より先に感じる
そこにある(いる)、ということは
....
僕はどんよりとした曇り空を散歩していた
そこで色々おいしいお店の事やら考えながら歩いていたんだ
そしたら段ボールに恐らく柴子犬のベスがいた
悲しそうな瞳で僕に訴えかけるから
僕は思わず ....
寄せては返す波に
少しずつ後ずさりする
わたしたちは些細な願望や欲望を叶えて
どうにか生きながらえているね、平成
何か言い訳をしたくて仕方ないだけなら、
たとえば、あの鐘を撞いてみれ ....
僕は一人この寒空の下で
座って焚火で君を照らして見ている
僕の青春の情熱は全て君に費やしたんだ
そして君から全てを学んだんだ
僕のオートバイの真上で全てを知れたんだ
興奮と己の無力さ ....
ゴリゴリゴリって描くんだよ
なるべく新鮮な方がいい
血の滲むくらいがいい
ラバーの指サックはめて
己の魂を伝えろ
ゴリゴリゴリって
頬をきざめ
額を
鼻のハイライトを
....
ビールにおつまみ
コーヒー
お弁当はいかがですか
そんな感じの台詞を
抑制の効いた
しかしよく通る声でつぶやきながら
小太りの売り子がカートを押して近づいてくる
月曜の午前中
....
白い紙が浮き上がる
この静かな夜
孤独になり
孤独に孤独を塗り重ね
真っ白になる
真っ白になり
巨大な破壊音
脳髄に響き渡り
次々襲う音の洪水、
噴き出す粘性の音柱、
絶えず絶え間 ....
ぜんぶ、紙吹雪になったらいいのに。
そう呟いた人から順に紙吹雪になっていく。
街は君の涙を無感動に見つめていた。
僕達の毎日は、いつまでたっても世界に届かなくて、
幸福な朝にだって白い孤独がち ....
嫌な思い出を反芻して
家の中に籠もっていても
何かなるもんじゃない
家を出て
外の空気を思いっきり吸おう
Fly high
Fly high
いつか飛ぶんだ
必ず翔ぶんだ
月夜の晩
いつも通り軽く蔑まれて
ふっと笑って家を出る
会いに行くたび
同じことの繰り返し
車を運転しながら
ホッとして
気がつけば泣いてる
母のことを
嫌いだと打ち明けたとき
とてつもなく心が晴れて
そして
私は
その安堵の中で死んだ
言ってはいけない言葉だったのか
わからない
ただ解き放たれた自分が
....
あなたに優しくできないのは何故か
なぜなら私が今も
愛されない子供のままだから
あなたがとてつもなく女で母で
愛されたかった記憶が
胸の中で震えるから
まだ娘二人が幼かった頃に
貸借の棲みかを出て建て売り一戸建てに引っ越した
借金して手に入れた家は
この俺の人生を地獄のローンレンジャーにしてくれた
サイコー
な訳がない
だからと言って ....
一つ屋根の下で
ヒトの男と女が
女と男が
つがいになれば
一つ屋根の下で
飲んだり食べたり
着たり脱いだり
一つのベッドで
よがらせたり
よがったり
その結果
ヒトの数が ....
凍える夜を
満月に見ほれて
ゆっくりと
ゆうっくりと
時間をかけて
お家へ帰ろう。
お風呂に入って
苛立ちや憎しみや傲慢や無知を恥じ
すべてを感謝の泡で洗い流してキレイにな ....
今 この瞬間、私の
魂の模型を造るとするなら
あの烏瓜とほぼ相似かもしれない
止んだ歌が まだ聞こえているうちに
あの人の髪の毛に指をいれたい
ボナールの赤を
敷布にまるく包んで、
心ある人間になりたかった……
陽の光が 目に見えない雪になって
町にふる午後 凄く かなしい
母の笑顔を
知りません
父の背中を
知りません
「私はあなたの
味方なの」
彼女が私に
差し出した手の
毛布のような温かさ
幼い私の行き場所が
愛しい彼女の
髪だ ....
遥か彼方、青い幻
煌めけば
欠伸の最果てからそれは聞こえる
カタン、コトン、カタン、コトン
喧騒は刹那
追懐は日記をつけるかのように
瞑想は鋏
夜のしじまのキリトリ線をめがけて
....
異次元の慰めが
青みを忘れた虹の絵のように
私をすり抜け
漂う
残り香は
何かが腐っていることを事務的に知らせる。
――幸せになりましょう。
うるせえな
――あなたは愛 ....
古物が集積された
墓場のようなビルの前
フェンスにもたれて
剥げた手足を
褪せた顔を
晒しながら
途方に
暮れて
きみは空を斜めに
見つめている
いつか駅にいたきみ
もうなに ....
裏が表を憎み
表が裏を憎み
そして回り始めた
回る 回る
裏が表を亡ぼすために
表が裏を亡ぼすために
回る 回る
己 ....
文字をほとんど書かなくなった
反面
スマホで文字を打たない日はない
いったい何の為にそれをしているのか
実用性のない詩にのめり込んでいる自分がいる
詩にとりつかれている自分がいる ....
文字、ぼやけていく
文字、白い下地に崩れ
雨に濡れた卒塔婆の梵字 浮き出る
梵字、
雨に艶めき不定形の蠢き
異界の冷気流れ込む
一瞬の
梵字、すっと消え
文字、再び黒々と浮 ....
975 976 977 978 979 980 981 982 983 984 985 986 987 988 989 990 991 992 993 994 995 996 997 998 999 1000 1001 1002 1003 1004 1005 1006 1007 1008 1009 1010 1011 1012 1013 1014 1015
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