午前五時四十三分
顔を隠した太陽の光が空に反射していた
光だけ先走ってしまうそそっかしい太陽も
じきに僕のことを覗きにくるだろう
おはよう ありがとう ごめんなさい さようなら
僕は ....
いつまでも愚者
愚者だから愚者
愚者だつて苛立つて
串焼き食べて
愚者ぐしゃぐしゃ
紙にかいてぐしゃぐしゃ
山羊にあげてくしゃくしゃ
もしゃもしゃもしや
もしや
もしや
しやも ....
ガラスケースの中には
成人を迎えた晴れ着姿の女や
子どもを抱いた夫婦、百歳を
迎えた女の満面の笑み
とぼとぼ、夜を歩けば
冷やかな風が問いかけてくる
その顔はなぜ、俯いているのかと
....
最後の最後に
裏切られて死んだ
負けて朽ちた
....
十匹めの
熊を抱いて眠る
波寄せて ひいていく
ながい一瞬に
あらゆるものを天秤にかけ
そして
壊しました
抱いたまま ゆきます
壊れながら
熊たちの なき声を
眠りに ....
こツン、と
硝子戸がたたかれ
暗い部屋で生き返る
耳鳴りがしていた
からの一輪挿しは
からのままだ
幼い頃、祖父が置いていた養蜂箱に
耳をあてたことがある、蜂たちの
羽音は忘れたけ ....
平成最後のなんとかに
みんな全ての瞬間が 人生最後の瞬間だと
忘れちゃったのかなぁ
イエスよ
来てください
憐れんでください
助けてください
弱く愚かで罪深いわたしを
憐れんでください
助けてください
ああ主よ
風の向きが変わってきました
感じる温度も変わってきました
香りも変わってきました
それは朝の空気に飛び込んできました
鼻から吸い込み気管で感じました
今ま ....
君と僕の見つめる方向が違っても
立っているポジションが違っても
もしかしたらいつかは同じ風景を見られるのかもしれないなんて
そう考えてた
でも同じ場所一緒だったあの瞬間さえも
見渡せる情景は ....
命には限りがあるのです
タマネギ伯爵が言います
それを知ってほしいから
我々は皆を泣かすのだと
タマネギ伯爵は言います
隣のタマネギ伯爵婦人は
始まったわよとの溜息を
リキッド状にし ....
両耳にさしたイヤフォンで今
世界を閉じて音楽を浴びる
君は一人じゃないと歌えるのは
その人がとても幸せだから
カーテンを閉めた
孤独の窓には影が映らずに
双子のチェリーを食べた僕に ....
天使だって、
死ぬんだ、って。
それは、
凍りついた川の岸辺に
天使の肉体がたどり着いていた。
なぜか、
人が、
人の心を、
疑い、
恐れる、
荒野の街の、
夕間暮れ。
....
たとえ愛情の持ち合わせがすっからかんでも
財布に現金とカードが入っていれば
ウキウキ気分
それが程度の低い人生だと言うなら
高い人生って何だよ
俺だって金に困っていなければ
美味いもの ....
生まれ落ちたらおっ死ぬまで
食べて寝て泣いて
学校行って遊んで
学んだりサボったり
好きな子ができたり手を繋いだり
イジメてみたりイジメられたり
分からないんだなぁ
就職して ....
誰かが誰かを呼んでいる
しきりに名前を呼んでいる
しかし
その声は辺りの喧騒にかき消されて
落日の空の彼方に吸い込まれてしまう
なにも知らない子供らは
何者かに
何処かわからない遠く ....
古ぼけたオルゴール
今じゃどんな音楽を奏でていたのか
誰も知らない
時代に取り残されて
ホコリまみれになった君は
わたしによく似ている
今のわたしに
必死にしがみついていた
で ....
もう夜にも飽きたよ。って髪を切りながら
本当はこういうふうに使いたかった体、水槽の金魚
たとえば土曜日、
湿気ったスナックと紙ふうせん
わたしの語尾はあなたとくっついちゃってさ。
....
夜に想う
食べ物を想う 何を食べようか
酒を想う 何を飲もうか
酔いを想う 何の酔いか
夜に想う
生活を想う 生きなければならないから
人を想う 死にたくないから
未来を想う 生きて ....
訪れる
時はじんわり
湧き出づる
その時わたしはオレンジの
奥処の懐かしい陽に照らされ
生きている、生きている
くっきり浮き立つ輪郭と
物という物が発散する
確かな響きに包まれて
活 ....
日陰に隠れていた
雪の子が見つかり
陽の下に散らされ
きらきらきらきら、と
子どもたちや猫たちの
軽やかな足音と踊って
あの空に昇っていくよ
だれもが春めくなかで
ひそやかにひ ....
晴れ時々嘘をつき
君も嘘つきで僕も嘘つきで嘘がドシャ降り
傘を忘れたからそれを軒先で眺めてる
君のためとか誰かのためとか
人のためだという嘘はスパイシーな隠し味で
ビターな味は好きだけど
....
広島への原爆投下で
多くの在日韓国人、朝鮮人が死にました
死なないまでも
原爆症で苦しみました
(今も苦しんでいます)
日本人は
そんな在日韓国人、朝鮮人を
韓国人、朝鮮人であるからと
....
朝、乳首に生えた、
みっともないちぢれ毛を剃ろうと、
何も考えず、カミソリの刃を当てたら、
出血してしまった。
あまりにも馬鹿馬鹿しいので、
妻にいつものように馬鹿にされても
....
Wi-Fiは
いつでもどこでも
私のそばを飛んでいて
こんな自称詩人の私の
嬉しい気持ちも悲しい気持ちも
分け隔てなく伝えてくれるから
私、見えないWi-Fi
ううん、Wi-Fiさん ....
自称詩人は
ハンドルネームがつまらないし
センスがない
(私のも張形チンチンを普通に
変化させただけの平凡なものだが)
私に言ってくれれば
いくらでも名付けてあげるのに
例えば次 ....
縁為しのシンメトリーを泳ぐ
底無し沼よりは ちょっと浄化された海
魂の隙間から そっと漏れる光を
待ち望んでいるかの様な 青
それは 儚い
少しばかりの四方山話に耳を傾けて
鱗 ....
怒りが沈殿している
叫びが封印されている
呪いといえば
そうかもしれない
爆破してやる
暴走してやる
叩きつけろ
怒りを、叫びを
そして呪いを
呪 ....
浮かんでいる言葉をつかみ取り
並べたり、眺めたり、呟いたり
日常が絵になり詩になる
それが、ミミズが這っているだけでも
カラスが鳴いているだけでも
おもしろい
詩を死と言ったり
....
何がいけないのだろう
何が咎められるのだろう
信じていればいいではないか
自分を、他人を、何かを
「これでいいのだ!」
とバカボンのパパは言い放った
これでいいのではないか
....
994 995 996 997 998 999 1000 1001 1002 1003 1004 1005 1006 1007 1008 1009 1010 1011 1012 1013 1014 1015 1016 1017 1018 1019 1020 1021 1022 1023 1024 1025 1026 1027 1028 1029 1030 1031 1032 1033 1034
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
3.19sec.