何もしていない
そして見ているのは窓の外
読んだ本など 何もなかった
そんな日は こうして 窓の外を見ているだけ
僕はどこに行くのだろう
僕は時々疲れている
そこで僕の思う ....
あの時 波が引いたとき
おびえたのは僕のほうだった
数をかぞえる臆病な胸のうちを
たぶんきみは知っていて
知りながら笑うきみを僕も知っていた
足元の砂が削れながら濁っていく
老 ....
朦朧とした意識で右も左もわからぬ中
手探り状態で旅して回る
それでも輝き失わなかった
ギンギンギラギラ吟遊詩人
小型キーボードをソフトケースに入れて
肩に掛けて鞄とかの荷物と歩んだ日々
....
先生今日もジャージ?
そろそろ匂うんじゃない?
彼女に洗ってもらってる?
いないんだ~だっせぇ~
今度私が洗ってあげよっか
うそ~冗談~って
偶にはスーツ着て来なよ~
どうせ似合わないだ ....
ひとりで ずっと待っていた
帰省先で亡くなった男性が住んでいたアパートの
部屋の畳は思っていたよりきれいだったが
乾拭きをして ちょんと座って
ひとりで 届くのを待っていた
荷 ....
詩が書けなくても実質何も困らない。
駅構内のトイレ。個室の壁にマジックペンで落書きした卑猥な言葉は詩に勝るとも劣らない。
排泄物を水に流した後で書きなぐってやったよ。
トイレから出たら外は寒々と ....
紙ヒコーキを飛ばす
君といっしょに。
すべるように飛べ、青空へ向かって。
梅雨のなかやすみに近くの河原で、
君の部屋でていねいに折った
ピンクの紙ヒコーキを飛ばす。
....
今まで無傷で生きてきた訳ではない
寧ろ当たり前のように日常的に傷ついてきた
だからと言って誰一人と傷つけてないわけではないけど
誰一人と傷つけてないで生きられるのか?
まだ折り返し地点 ....
きみのかあさんになりたい
お洋服を手縫いしたり
陽に透けるきれいなゼリーをつくったり
おひざにだっこして絵本を読んだりする
いつも子育てのことで
はらはらと気をもんでいる
きみのとうさ ....
それからいかがお過ごしですか
墓石の上に揺らめく陽炎を眺めながら
あなたのことを思い返してみるが
明瞭で正確な像を結ばない
緩やかな輪郭がライラックのような香りとともにふわりと漂う
....
結愛ちゃんは衰弱して死んだという
イブちゃんはもがき苦しんで死んだという
小山は二十歳だと聞いていたという
男はだれでもよかったと言って容疑を認めているという
加計側は愛媛県に ....
あかいほっぺを見て笑う
ぷっくりほっぺをつっついてみる
黒いおめめは透き通り
はじめてをしっかり眺めてる
やりがい
賃金
社会貢献
転職前
頭の中では様々な葛藤が渦巻いていたような気もするが
胸の中では筆舌に尽くしがたい不満が蜷局を巻いていたような気もするが
書き出してみるとまあなんと単純 ....
金がないモテない
才能がない
人生に行き詰まった人間が
"詩人"という響きに誘われ
引き寄せられるのが
自称詩投稿サイトだ
奴らは詩を読んだこともないし
そもそも ....
香り咲く こぼれる笑顔 拾わせて
走り去る 後ろ姿 拾わせて
発する声 楽譜の音符 拾わせて
瞳から あふれる涙 拾わせて
嘘は 限りなく拾えるのに
真実 ....
散乱した無数の接続部品は古い血液のような錆に抱かれて暴動の後の死体のように
コンフューズはすべて同調してしまっているからラジオペンチじゃどうにもならない
アーカイブの欠落を塗り潰して初めからそ ....
渇きが癒やせなくて
栗の花を見て居ると
梅雨入りした
科研の手入れを食らって
締め切りに間に合わなかったので
私はいじけて石器探しに走る
母はスーパーへ
父は田圃へ
姉は廊下で読書して ....
嫌われるって痛いなあ
やっぱり好かれたいって思う
できればみんなに
無理だからそう思う
自分からやさしくしてみる
まずはあなたに
あなたも少し柔らかくいてくれたから
うれしくなったよ ....
嵐の予感がしなくもない
稲妻が遠くはじけるから
傘をさした人々の連鎖
水たまりの中青く染まる
蜃気楼の出現により
散り散りに散り散りに
立ち消えた犬
ゆくえを眩ました
嵐の予感がし ....
足踏みをしてる時代に捨てた
醜い言葉が仕返しに来ても
白いノートで受け止めた後に
燃えるゴミだから火曜日に出そう
誰かに見られると恥ずかしくなる
大量の紙を丸め込むよりも
シュレッダー ....
バカ、
逆じゃないか!
逆じゃないか!
バカ、
ベッドで横になるおじいさん
バカ、
バカ、
音楽ぐらい好きなの聴かせろ!
ごめん!
ふわり、ふわり
XYY染色体 ....
地球上の人間たちが
全員居酒屋開いちゃって
理屈とか抜きに
どの店も繁盛していて
僕も居酒屋オープンしてるのに
誰かさんの居酒屋でアルバイトしてて
イカの入った袋を片手に
駅やら公園やら ....
亀裂が走る
磨き抜かれた造形の妙
天のエルサレムのために神が育んだ
光届かない海の深みの豊満な真珠と
人知れぬ絶海に咲きやがては
嫉妬深い女の胸を鮮血のように飾る珊瑚
その両方から彫られた ....
人びとの心に残ったきずは
まるで石壁に咲く蒲公英だ
空よりも君を好きになった
君がつむぐきれいな言葉に
なにかたいせつなことが隠されていると思った
おそらく唯一の道しるべだった
ひどく ....
待ちに待った 水無月の
風と光を 浴びるとき
独り暮しの 翁はつぶやく
我が前半生は 偶然のすがたで
我が後半生は 必然のかたちで
虚無僧すがたに なっていると
好きですという声が
しみこむのは、
だれも
かれも嫌いだと
苦さがあふれた、小さなこころだから?
友となのるものが
あすのためにきょうを
やさしげに接する、小雨に ....
立て続けに何杯も
水を飲んだ 若い頃は
いつも
だがもう
そうはいかない
コーヒーを入れる時間が わたしの
呼吸の長さである
いつもの あなたのように
コーヒーメーカーは たどたどしく ....
家では子どもにキラキラネームをつけて
人と違った個性になって欲しいと
プレッシャーをかける
学校は子どもの個性に注文をつけて
人と違ったことをしないで欲しいと
プレッシャーをかける
....
君はジタンを{ルビ喫=の}んでいる
象牙色した指が佳い
くちびると髭の剃り跡で
わたしの視線をからめとる
君はわたしに火を点けて
ハイにしながら 微笑する
君はもひとつ紙巻き咥え
灰 ....
耳にあてた小さなスピーカー
三半規管で広がり
流れるメロディ
耳にあてた小さなスピーカー
蝸牛神経を通って
脳を揺らすリズム
日常を隔たり一本線 ....
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