火の風船をだれかが突く
わからず屋のネクタイを締め上げて
笑っているが笑ってなんかいない
ゆっくりと傾いで往くビルにも死守したい角度がある
朽ちない果実の籠を持った老人
腐った果実を山盛 ....
秒針はびっこを引いていた
分針は静かなカタツムリ
わたしたちは同じだけ出会う
あなたは追い越し未来へ わたしは
逆行しているまるでそう見えたでしょう
同じ今を黙殺しながら互いにず ....
小さな巻き貝の首飾り
ニスの光る美しさを好んだ君
あれから何年も波の音
あの日の首飾りのような
遠く連なる星たちよ
悲しくはないが君はいない
涙落ちるけれど嘘ばかり
せめて慰めの音曲よ
....
家族でテレビのクイズをみました
それぞれわかった!といいました
まだ言うな
おとうさんがいいました
わかった?
おかあさんがきいています
おばあちゃんは
なんにもいいません
ち ....
旗が凍り付くたびに子供が死ぬ
彷徨するたびに歯が痛んで
何時サイになってしまかに不安で
しょうがなかった
毛がなくなり子供どころではなかった
洗い物を忘れて彷徨して居ると
夫人二人が世間話 ....
すみれ色の瞳はすみわたる空を映し
ピンクの服は
「桃と桜の季節だからね」って
すべての女の子の味方
やわらかくてやさしい
「柔よく剛を制すよ」って
彼女が笑えば花がほころび
彼女が歌えば ....
フアンフアンフアン
回り回って繰り返す
時間 あかん オカン
放送禁止用語 あかん
ポラロイドカメラを使ってはぶっ壊す オカン
とりのミンチをこねては腐らすあかん
あかんで
....
着飾ることは主にならない
裸でいることが大事で
その裸を強調する為に
結果、着飾る必要が出てくるのだ
順番を間違えるな
そして観る者はそれに騙されるな
すぐに共感される形に安住する ....
卒業生が二人しかいない小学校の卒業式で
いきなり携帯の着信音が鳴った
着信音はメロディーで「川の流れのように」だった
だれの?だれの?だれの?┅┅
後ろの保護者席でさざ波がたったが
当のおば ....
落ちているゴミを躊躇いなく拾える人はシアワセです?
落ちているゴミをシカトしてしまった私は
世界に氾濫しているその他オオゼイのなかの一人です
もしかしたら
シアワセにはなれないかもしれませ ....
限界集落の夜は
一段と淋しさがつのってくる
月明かり星明かりの下に
ぽっぽっと人家の灯りが見える
夜になると車もほとんど通らない
わずか28世帯の自治会である
ここに今55人の大人と4人の ....
空を見上げると 光達が
一番星に向かって 集約されている
だからかな 三角形が 煌めく理由は
そう 云いながらも
輪になって踊る
噴水の周りに集う影たちが
一瞬にして 立ち止まる
....
その夜店のトウモロコシは
あたたかくって
なんどか塗った醤油の香りが
香ばしくって
チープなくせに割高な値段設定は、
その夜の特別なお祭りの熱気代も
込み込みなんだよね?
....
静かな日曜日だった
私は雨を見つめていた
雨は何一つ語ることなく、地面に降り注ぎ
そして何も主張することなどなかった
私と雨は窓を挟み、内と外に居た
それぞれが語るわけでなく
心と心を ....
虚無から生まれる露草の空
瑠璃に混じる雀鯛
長方形に切り取られた夜の夢
海に浮かぶ星は
――まるで金平糖のようだ
――ああ、そうだな
「またこの場所で逢おう」
彼は仏教徒で釈迦に仕えている、例えイエスキリストが私を信じなければ地獄に落ちると言っても、彼はイエスキリストを信じることはないだろう。イエスキリストが彼のもとに来て服従させようとしたら、彼は怒声を上げ ....
白い光があなたの耳を透かしている
あなたの血管が浮かび上がる
透けた肉は赤く
あなたの心臓はいま動いている
あ、また、つい、なんて凝視しては
なんでもないよと手を握る、握り返す
あたた ....
人身事故
線路に人が飛び込んだ
電車が遅れる
文句を垂れる人々
わざわざこんな所で死ななくともと
でも違うんだ、それは違うんだ
ここで死のうなんて、きっと思っちゃいなかったんだ
....
なんとなしに毎日忙しくて
毎日が満たされているような気がするとき
詩が生まれない
ペンを握って紙に向かうことがない
詩が生まれない
疲れているとき
なんとなく浮かんできた言葉が ....
ウンコがあると蝿が湧く
しかし、蝿は自然発生する訳ではない
ウンコを目指して何処からか
やって来るのだ
そんなことは当たり前だと思うかも知れない
では、自称詩人はどうだろう?
あな ....
僕の悲しみがある定点
根底にあるこの塊
辿り着けない
星空にある点と点を結んでも
人格の先を行く本能
あなたの胸の中にあるのは宇宙
唇から流れた、それはまるでカーニバル
....
オレンジ色の
小さいやつ
オレンジ色の
可愛いやつ
指のあいだで
静かに燃える
立ちのぼる
煙は天へ
プカリと浮かぶ
体の芯
こだまのように
頭の中が鳴っ ....
桜クラクラ花粉症
苦楽をともにお花見しよう
うららかな日よりであれば
暗くなっても寒くはあるまい
落魄の危機身近に迫り
苦しい体もあるなれど
楽観思想我にあり
悔いは残さぬ花 ....
8歳の娘が片付けを手伝いながら言う
「あたしねぇ、皆んなが笑ってくれたら、嬉しいもん」
「お前は偉いねぇ」
「だってねぇ、お手伝いで皆笑顔。あたしも笑顔」
お前は天使かっ!
病にかかる
まず想うのは痛みについてだ
つぎに思うのは
こんな痛みのなか
立派に生きているひとについてだ
しかめっつらのウグイスなんていない
春らしい冬なんてない
....
なぜみんな
ほんとうにみんな
よごれていってしまうのだろう
うたがうこともしらず
きずつけることをおそれ
そっといきてきたものたちの
こころのかいをこじあけ
よごれたみずがしんにゅう ....
敷き詰められた錦に降り積もり
やがて滴り流れ
今そこにひろげられた幸福
のどか囀ずりささやかな
あれは雲雀
さやか空気流れ
こころ大いに膨らむ
○「喧嘩」
喧嘩は
いつでもできる
喧嘩しても
いいことはなにもない
意見が違っても
仲良くする努力をしないと
いけない
○「野の花」
散歩していたら
美しい紫の野の花が
道 ....
その荒野を歩めば
やがて断崖
それを知るひとひら
愉悦に近い最期
その道を歩め
眼を閉じて
重力を感じて
安らかに
こころ握りしめて
怖れずに堕ちよ
俺は地獄で待とう
君の詩が
....
ぶざまにも
地の果てでゲロを吐いたよ
この地球に酔いつぶれてしまったから
もしかしたら
地の果ては砂漠のどまんなか
それとも氷河の上
地の果てでゲロを吐きながら
地の果てが何処か ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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