嫌な時間
肌に触れる痛い口
我慢できない私の暗い穴
痛かった時が快楽に変わる頃
私は私を否定出来なくなり始める
そこに優しさなど なかったのかも
けれど 事の最後の 掌は私 ....
○台風中継
画面と言葉が合わない時がある
○天気予報士のお姉さん
ファッションは目立たなくて
けっこうです、僕は
○観光のための
世界遺産登録なんだろうか?
○悪いと思って
....
神さまの絵筆から零れ落ちた
あかねいろにあやされて
泣きそうになるのを
こどもらしい頬のあどけなさに
家路に背を向けたことはなかった
鳥の立つ空をみあげながら
ほんとうは自力で
....
みんなが僕を踏み歩く
それは僕がみんなより
小さいからだと思ってた
でも僕はみんなと同じ
手や足があって
言葉を伝える口があって
何かを考える頭もあるのに
それでもみんなが僕を段差のよう ....
少なくともあそこを
こすりあわなければならない
悲しい生き物だ
いくら金持ちでも
胃のおおきさはバスケットボールほどもない
口も性器もひとつしかない
少なくともあそ ....
なにも聞こえない
だれも知らない
この不快や悲しみは
ぼくのものでしかない
吐き出したくなる
吐き出したら負けだ
なにに?
そんなことよりも
この不快や ....
もう夜の高速を走っていると
真横から花火があらわれた
夕方の浴衣たちはこれを見に行ったんだろう
サイドミラーにも花火が入る
花火の爆音がきこえている
ミサイルがこんなとき ....
座りのいい文字数の上に十四年近く胡座かいてると運動不足になるんだって知っていた?夏風邪は三週間と丸一日いすわっては体力を根こそぎうばっていったの凪いだ身体かつてカステラは結核の療養に用いられたとかとか ....
{引用=
心がちっとも丸くって
意味のないところにぼんやりころがって
まったく青く鈍く光ってて
一回転半したら笑ってた
心に無邪気な子供がいた
}
なぜ僕は僕の無意識は
くるり ....
わたしは
花火大会の
まぼろしの
花火の
音を
聴いて
いました
とても
綺麗だったよ
真昼の光の深層
魚のような身のこなし
リズムゆらめく角度から
乾いた{ルビ鼓膜=スネア}くすぐるブラシ
目蓋の裏を青く引っ掻いて
一匹の夜が踊り出す
はだけた胸
地を蹴るつま先 ....
わたしのお父さんには ふたつ 顔があります
男と同じだけ働いて 子どもを産んで 社会活動をしなさい
というお父さんの顔は真っ暗闇に覆われて
そばにいるのに目を細めていくら探しても
なんにも ....
朝焼け、
揺らめき、
余韻。
桔梗色の空が眠たそうに。
蜂蜜のような日光が射して。
風薫るのは、
狐と彼岸のまだ湿る精神の融解でした。
あたしの住んでいる
....
手にしたものは
零れ落ちてゆく
空しい野望
抱きしめて空へ
黒雲がうかぶ
ころがる風
訳のわからない
感情
....
様々な事情で帰省できないから
夏の高校野球甲子園に帰省する
テレビ画面から故郷が見えてくる
選手の名前に手に汗握る
僕もここで闘っている
いざ鎌倉!となったら
「言った」
「聞いてない」
と言い合っているうちに
部隊は全滅してしまうだろう
いくらりっぱな武器を持っていても
上への報告
下への命令が
きちんとすばやく伝わら ....
夏の夕べ
赤に染めぬいて
剥がれ落ちる太陽
燃えているのですか
綺麗な空の色
堕ちてゆく
ふたり
曖昧にうなずき
グレーを好み
ただ誤魔化しているだけの
わたし
....
メールの誤送は
気を付けないと
取り返しのつかないことになる場合がある
ある日、結婚間近に迫った夫となるべき人のところに
知人の女性からお祝いのメールが届いた
さっそく彼は返信した
「俺は ....
遺書書いて死んでたら
それ、本意じゃないから
絶対に生きるから
音楽を二人で聴いた後の
体に絡まるイヤフォンは糸
白い蜘蛛の巣が巻きつくような
ベストを着た時の窮屈さに
爪を立てるよりも手相を見よう
掌に広がる宇宙の模様
名前を知らない星座のよ ....
建物の中は小さいけれど
太陽の恵みを
甘さへと変換している
空いっぱいに広がる明るさをくれたのは
あの太陽
だから
ハウスミカンの味は
チイサナシアワセ
甘いと感じられる心 ....
降る花だと思ったものは
薄く小さな血の皿だった
数えつづけ 数えつづけ
眠っていた
歪んだ光の水たまり
かけらのかけら
あつまりのあつまり
波と光の 指あ ....
私はわかっている
あなたの想いを
何年も付き合えばわかる
たまに些細なことで喧嘩しても
すぐ仲直りして笑顔になる
あなたの想いが
私に伸びてくる
私の想いとぴったり繋がる
....
世界は衝撃と振動と熱を帯び
世は破壊と律動と再生へ蠢く
美の基準がハートにあるならば <パリス・ジャクソン 雑誌インタビュー語録>
美の衝撃もハートにあることだろう
あなたの父は偉大過ぎた ....
ちょっと酔ったかな
そんなに弱くはないけど
思っていたより寂しくて
アルコールのせいにした
君の匂いと
君の体温を
思い出す度に
掌を掠める風が
恐ろしいほど
冷たく感じるんだ
....
痛みを渡してくれないか?
伝ってきてくれないか?
武器である我々に..
あなたは痛むと言う。
我々を振り回して痛むと言う。
我々に侵され痛む痛むと言う。
....
私は一度だけ死んだ
事実は自殺に失敗しただけの
哀れな生だ
死にたくなったんじゃない
生きたくなかった
事実は悲しくてつらくて
とても私が抱えきれるものではなかった
だか ....
蝉が地中から羽化のため
適度な葉の裏を目指し
白からそれぞれへ色付きを待つ
果実でもないくせに
ジッと動かず
負けず殺されず
祈る機能は皆無でも
ああ、黄昏ている
ああ、黄昏ている ....
この世界の仕組みは
被造物に表れる
花が枯れたあとに種子を残すように
この世界が散った後
新たな芽を出すであろう
by f
この世界は全てのモノが作った
我々は手足である
神と呼ばれる者は頭部である
では頭はどのような方か
全てである
by f
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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