また
静けさは
僕らを
もぬけの殻に
する

誰も
もう覚えていない

あの日々が
あの情熱が

まるで幻かのように

当り前かのように

もう
過ぎ去ってしまったね
気づけば私の隣には誰もいない
誰も彼も嘘っぱちの仮面被り
煽てたり冷やかしたり蹴落としたり
それは神経という神経蝕み
徐々に体の自由を奪う麻酔
頭のてっぺんから足のつま先まで痺れさせ
動か ....
大きく息を吸って吐き出す
なまあたたかな
何だか嫌な匂いが鼻についた
顔を背けて息を止めたら
何だか時間まで止まったように感じた

こたつの上に置かれたティッシュを乱暴に引き抜いて
思い ....
帰り道のスーパーの駐輪場

彼だったかもしれないそれを

彼女であったかもしれないそれを

無遠慮に踏みつける

サクッサクッザクッ

白く盛り上がったふわふわが

黒く固くぺ ....
風が怒り狂っている
よろけるほどのうねり
風除けを探しながら
彷徨っていると
烏が風で飛ばされ
無機質な物みたいに飛来する
危うくぶつかるところを
避けた
振り返ると
烏は何とか着地 ....
くたくたに
何度でも落胆して
繰り返し繰り返す意志、
それすら忘れていき
只々瞑目し続ける
意識の視界に
いきなり
くわっと
眼を見開き
聳え立つ巨城 、

崩れ落ちる時進の
 ....
白い服を着た人びとが
地面に横たわっているが
誰ひとり目を覚まさないし
光もそこだけ薄暗い
時折風が吹いて
着物の裾や袖を膨らませ
やわらかく和毛を揺らす
鳥は肉をつついて
おもしろく ....
ずっとむかしの
波しぶきの化石を並べて
もう聞こえない声の数々は
糸を曳くように飛び交う

白く露出した骨は
もう痛みを感じないから
少しずつ折り取っていく
日記みたいな作業

遠 ....
〈春一を待てば泡立つ心哉 涙次〉


【ⅰ】

 カンテラは外殻(ランタン=カンテラ。カンテラはそこに巣食ふ火焔のスピリットである)を、安保さんの許に、オーヴァホールに出してゐた。たまに點検 ....
寄る雲が海の藻屑も水雲も呑み、鵜が潜る夜。
よるくもがうみのもくずも もずくものみうがもぐるよ


「どう? これ」「それこそ、これぞレコード」
どーこれ それこそ これぞれこーど


 ....
○「前向きになる言葉」

*考えるから苦しくなるんだよ
 考えないことです

*年相応です

*なったらなったでその時に考えましょうよ

*頑張っているね

*できることがあった ....
鶏肉を食べた
美味しくいただいた 
鳥、なのに空を飛べずに 
生涯を終えた
鶏の悲しさも一緒に
余ったお肉を 
冷蔵しようとしたけれど
開け放った窓から 
飛んでいったのは
 ....
思い出に浸して 濡らした糸の切れ端
残したアルバムは鍵しかなくて とても近く
見えるグラデーションの 滲みは切ないね
無味香る さらった風に 遊ぶ糸の色は赤に見える

通り抜ける点に いつで ....
 

おやすみなさいと

満月から聴こえた声は

夕方までの小雪のせいか

虹色の幸運にくるまれてるみたい

ゆっくりと眠れそうで

おもわずおやすみなさいと

ちいさ ....
目新しさや物珍しさに惑わされて
若者はぐんねりとねじ曲がった世界で息をする
声高々に荒げて語られるのは
コガネ色したメッキを被せた紛い物
メッキが剥がれ落ちればただの鉄屑でしかないのに
本当 ....
ひてろゆにほうは、味覚嗅覚触覚視覚聴覚、凡ゆる感覚器官から成る束縛から、自由である。
束縛とは、なにか? 束縛者を彼岸へと解放し、現世の穴の向こうへと誘う誘惑から押し留めようとするなにか? である。 ....
ワタシガオカシイのか
タニンガオカシイのか
もはやワカラナイ

嫌な顔され
挨拶も無視され
イヤミばかり言われ
訂正する書類をろくに説明もされずにドーンと机に置かれる
受けたばかりの仕 ....
どろりと鉛のような黒
固体が液体に変わる前のあの嫌らしい柔らかさ
便器の裏に知らぬ間にべったり張り付いた排泄物みたいに
鼻をつくような匂いを漂わせながら口の端を歪ませる
「ここはどこだ」
ど ....
生きてるのが辛いんじゃなくて

生きてくのがしんどいんだ




言葉が湧いたので


暖かいトレモノで満たしてください





返した





 ....
衣装という過剰と
わたしという過剰が出会う

わたしの過剰は
欠落の過剰
そこに
衣装という過剰が容赦なく流れ込む
わたしの欠落も
流れ込む衣装をしたたかに咥え込む

衣装はわたし ....
聳え立つビルの谷底で
夜明け前の湿度に塗れて
夢と現がぼやけたまま
目の前に迫り来る

陽が昇るころ
どんな景色が見たいのか
輪郭をスケッチすると
ビルの入り口が開いた

夢の大草 ....
さやと さやさや
揺れる揺れる
枝葉の照り映え
きら きらら
肉身冷やす風
軽やかに吹き抜け
意識さめざめ
すっと澄み
自らが
透けていくよな
感覚襲い
最早黙して
天空仰ぐ  ....
石ころになりたかったんです
道のはしっこで
誰の目にもとまらないように
ときどき蹴飛ばされても
誰のことも恨まないような
ちいさな石ころになりたかったんです

たいせつな物は思い出の中に ....
構造主義者達はどうも目の前の現実に捉われがちだ
そこにはただ仕事があるだけではないのか
女性を一般的なメスと認知する場合があって
それを何か否定する必要はなくないか
個人の趣向はどうしようもな ....
どこにもないクラシックが
いつの間にか
こんなところまで
花を咲かせていた

だから
そんなことさえも
座席の後ろのつもりで
いたんだね

飛行機が非行気になったり
京都府が狂吐 ....
〈春泥に長靴の坊面白や 涙次〉


【ⅰ】

 村川佐武ちやんの事は書いたつけ? あゝまだか。ぢや、改めてご紹介。
 村川佐武ムラカハ・サブ。年齡は本人の要請もあり、こゝでは秘す。目黑「 ....
○「言葉だけでも」
金も能力もない身ならば
せめて言葉だけでも
人にやさしくなろうと思う
おはようございます
ありがとうございます
お世話になります
言葉だけならまだ言えるから

○ ....
届かぬ声に喘ぐ日々
言葉を尽しても尽くし切れないなら
きっとその言葉は力を失っている

軽く舞い上がったままふわりと落ちた一枚の無地のコピー用紙
沢山並べたはずの文字がいつの間にか消えていた ....
人を写して人になろうと
私を齧りとろうと 待ち構える鏡が
道行きにある

わたしたちは
人を人とも思わず人が多すぎて人を識別できず
私達
なんのために増えた
無限に増殖せず等しく割り振 ....
時計だけ時を刻んで
静けさで我にかえった
やみくもにいいひとになる
夢なんかむかし棄てたし

悪人に夜なるからさ
嫌ってもあたりまえだよ
夢のないふたり凍えて
白いひとふたりだきあう
 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
イギ り す[group]林 理仁7*25/2/7 3:01
振り返り栗栖真理亜2*25/2/6 22:39
生物125/2/6 22:34
消雪詩乃625/2/6 21:11
暴風と烏7*25/2/6 18:54
詩想、〈私である〉ひだかたけし6*25/2/6 18:23
春日線香625/2/6 17:13
骨音あまね1425/2/6 13:08
NWSF怪畸幻想ロマン 斬魔屋カンテラ!!『春一番が吹く迄』 ...髙任勇梓 T...125/2/6 11:00
夜寄る依る世(回文)水宮うみ2*25/2/6 10:47
独り言2.6zenyam...2*25/2/6 7:58
空を飛びたかったたもつ5*25/2/6 5:23
暈して黒ヱ325/2/6 3:18
小雪舞ううた秋葉竹425/2/6 0:46
贋金栗栖真理亜3*25/2/6 0:42
ひてろゆにほう談話鏡文志3+*25/2/5 21:57
フガイナイ私。栗栖真理亜1*25/2/5 21:52
ナニモノ2*25/2/5 21:49
めもうし325/2/5 21:44
衣 装塔野夏子3*25/2/5 20:52
暁を行く6*25/2/5 18:40
エーテルのうたひだかたけし625/2/5 18:08
石ころあまね14*25/2/5 15:22
良い時代[group]林 理仁7*25/2/5 13:29
せん妄の故郷[group]225/2/5 12:30
NWSF怪畸幻想ロマン 斬魔屋カンテラ!!『ホムンクルス』①髙任勇梓 T...025/2/5 10:56
独り言2.5zenyam...2*25/2/5 5:47
真心栗栖真理亜225/2/5 0:10
ノック這 いずる225/2/4 21:47
しろいひと秋葉竹325/2/4 21:03

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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