吠える海。
たたきつけるうねり。
炉をつきぬけ、とけおちた (あんぜん…… 、という名の花氷
やわらかな森に、ゼリー状のものにくるまれて、ふるふると 産みおとされた
2011年3月11日 ....
晩秋の公園の紅葉は
ひとひらふたひらと
夕暮れ蝙蝠のように
ひらひら舞いながら
砂の公園に舞い散る
死語となった落葉焚
子供たちが瞳を落す
僕は子供らに頬笑み
焼き芋でも作ろうか
子 ....
(あれは、何だったか)
火竜になって飛んでいった私の分身が見たものは。
食いちぎられた街、
灰になった街路樹、
口の中が埃臭い。 ....
私はあらゆるものを切り裂く。
カッターを片手に、
自分の顔が描かれたダンボールを切り裂く。
ダンボールから血が流れる。
....
151111
あの娘がいないからって
お天道様が西から揚がるって言うのかい
月の天麩羅は美味いって聞くけど
お前さん、食ったことあるのかえ
聞いたこと抜かすん ....
新聞の死亡欄に小さく載りたい
葬儀の予定など一切無しで
ほんの数えるほどの文字
ひとつの死 ひとつの終わり
シンプルで飾りのない
わたしの死 わたしの終わり
事実だけが落ちている
....
ひたすらに
愛した
その記憶が
私の
生きた証
小6でマリファナ吸うってとこまでは
なかなかのもんだと思うがな
それをよりによって
教師に話すとは!
だからお前は
小2の脳ミソって言われんだ!
弟思いのお兄ちゃんに謝れ!
手えついて謝 ....
【曼珠沙華饅頭】
まんじゅまんじゅまんじゅしゃか
まんじゅつくる女の手が
ある日 突然 伸びてくる
にょきにょきにょきにょき 伸びてくる
なにをまるめよか 曼珠沙華
か ....
女優は人生を生きている
大衆の眼に晒されながら
その矛盾を解消することもできずに
私は人生を生きている
この世界の広さに
耐えることもできずに
死を覚悟した者にしか
それは解消で ....
映りの悪いカラーテレビ
メンヘラ歌手は歌う
恋愛至上主義
悪い薬を飲みすぎたせいで
心に溜まる濃厚な沈殿物
お湯を注いで約3分の即席恋愛に
手のなる方へと理性が散らばる
致命 ....
くもりなきまなこで世界を見たい
その美しさに眼はつぶれるだろうか
その醜さに眼はつぶれるだろうか
せめて死ぬ時は
私の心と体が
光に包まれることを
祈る
あぶくのように
消えてはかない銭があるんだと
あぶくのように
消えてはかない夢があるんだと
せつない例えのあぶくには
だあれもすんでないのかね
つらい例えのあぶくには
....
この道は通りたくないわ
あの出来事を思い出すから
ふたりの約束事がひとつ
生まれた
あの雨の日
僕は病院の駐車場にいた
車の窓を
流れてい ....
美女と母の胸
人間にきわめてよく似た
いや 人間以上に人間らしい美女が
幼児Aに「カワイイネ」と言ってキスした
彼は大声で泣き出し母の胸に顔を隠す
きれいなお姉さんにキスされて ....
がらんどうの音楽室
壊れたオルガンを解体している
ばらばらと散らばる鍵盤
わらわらと湧いてでる歯車
錆びたネジを引き抜いたら
マネキンの首が転がり出てきた
どうしてだろう
いつも窓際 ....
宇宙と宇宙とをつなぐねじれた通路の辺りに、私は一人の少年を閉じ込めている。闇と光とが互いに消化できないまま渾然と渦を作っている野原で、少年は毎日少しずつ違った表情を見せていく。
この少年には友達がい ....
もはや夕焼けを通り越した。落ちた日の残照によって、果樹園の木々は暗く色づき、その日の生命を一度閉じる手前に来たかのようだ。中学生の頃の私は、学校帰りに果樹園の中を走ってくると、その中の一本の樹の根元に ....
さようならをする
さびしいものたち
可愛いものたちに
街は
わたしの手をひいてあるいた
わたしから
いちばん遠い場所で
わたしがまっている
そうして少しずつ近づくと
....
しかくい夜のなかに
青ざめた月が座っている
どうしたらこの空を落とすことができるだろう
眠る 鳥たちを起こさずに
さよなら
あたらしい街で
あたらしい夢を踏んで生きていく
その子はただ生きたいと泣いている
地球のはるか彼方で
戦火に追われ 飢えに苦しみ
泣いている
宗教は知らない
その子が何の神を信じていようと
たぶん 信じない
でもその目から口か ....
バスを待つ時間が
どうしようもなく
無駄だと感じたキンタマ王子は
思い切って
ズボンを脱いで
下半身を露出してみた
するとどうだろう
隣に並んでいた
JKもパンツを脱いだではないか ....
嬉しいとき
悲しいとき
歌がある
一緒に過ごす歌がある
寂しいとき
楽しいとき
歌がある
一緒に寄り添う歌がある
歌が失われるほどの
深い心 ....
予想を遥かに上回り
伸び過ぎて
手に負えないほど
細い支柱に幾重にも絡まった蔓を
所々自分で縛った紐をほどきながら
根気よくはずしていった
はじめは
知恵の輪をはずすようで
楽しか ....
モヤッとした
君への
思い
海に
捨て
障害とはなにか
障がい ただ書き方をかえてなんになる
あたりまえが
あたりまえでないこと
ただそれが
障害とよばれることに
不満があるわけでない
それを包んでいる空気がときに
いたいと ....
アフリカ鍋には
キリンさんの首と頭がまるごと入っている
そういうと、
動物愛護協会から
クレームが来るかもしれない
キリンさんも可哀そうだが、
それならなんで戦争がなくならないんだ
....
給食を捨てに行く子ども
給食を捨てに行く子どもは
未だ今度の献立てを味わわず
未だ一度の懇切をも味わわず
暗い暗い罪の意識のもとから
辛い辛い組の知己のもとから
逃走を図る
逃走を憚る
....
ボヘミアの森深く
小人たちが踊る饗宴
小麦の薫るパン
燻したソウセージ
キノコのスープ
厚切りのハムステーキ
クリームシチュウ
ドングリのクッキー
いつまでも終わらない
....
夢は遥かに銀河をこえてゆく
ぼくというとても小さな存在の瞳から
こぼれる涙
流れて
流れて
やがては天の川になるのだろうか
白い星
青い星
紅い星
黄色星
緑の星
黒 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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