秋空には
はぐれ雲が多い
悠々と明るい
残骸のようでもある
切られても切りつけられても
青空があるからこそはぐれ雲
約束をしてもはぐれ雲
予定を告げてもは ....
緑が輝いている
木立の葉、群れて揺れ
光を透かし、風に舞い
緑が燦めき燃えている
辺り一面、辺り一面
何て懐かしいのだろう
まるで
異界に居るようだ
キャンバスにぶちまけられた
黒い染みは
ロールシャッハテストの染みではなく
怒りの沸点を超えた悪意の染み出たものです
俯瞰して眺める自分の視点は
この惑星の遙か三萬キロ上空にある
季節 ....
提灯鮟鱇の雄は
雌より大分小さくて
交尾したらそのまま
張り付いて同化してゆくと聞いて
蟷螂の話以来にたまげた
溶けてゆく、ってのがいい
おれもできれば
この闇を一緒に泳ぎきれる
そん ....
通勤電車の中の人々は
何者でもない
父親でもなければ
サラリーマンでもない
家庭と仕事のどちらにも属さない
ひたすら窓外がまぶしいだけの
振動が心地よいだけの
空白の時間に漂って ....
太陽は無数の光線に変わりながら急速に変化していく季節に強い陰影を塗りつける、空を目指していた草花たちが運命に漂白され、緩やかだった風は翻る、それまでそこにあった、生命の象徴のような温度を拭い去 ....
今が幸せだから
これから訪れる幸せや
過去の幸せが
ちっぽけに見える
今が幸せなんだから
それでいいじゃない
もしも 君が
特定の海女とのベッドインを希望するのならば
目的の海女、その同僚の海女達にも絶対に狙いを打ち明けてはならない。
Because 言うまでもないことだが海女の仕事とは
「アワビが喰 ....
けんかした
言ってはいけない言葉をたくさん言った
殺してやろうとおもった
言葉で
あなたがでていくのを押しとどめて
出られないようにして
ぶつけて
ぶつけて 言葉を
傷つけてや ....
ヌンワは、シーラカンス・ダイオウイカ・リュウグウノツカイなどの深海生物を原料に、様々な調味料と合わせて練りこみ、竹や金属の柱に巻きつけ焼くなどの調理を加えた食べ物。琉球古武術で武器としても用いれられる ....
少し寒い季節になったら
愛おしくなる気持ちがある
簡単には掴めない黒い気持ちと
表裏一体なので
この気持ち達は
赤赤く丸みを帯びた
知恵の実のように
私を堕落させていく
ほ ....
意志の炎は愚かな星で死亡します
それは重要なことであった
従って、私は2回言った
{引用=
馬鹿であるもの あなた ダイスをする星?
なにが愚かであるか あなたがダイスを ....
くすんだ壁に前頭部を密着させる
壁に対して約1m歩幅を確保する
引かれたほうの足の位置に両足を揃え
両腕を脇腹に沿わせて 全身を硬直化する
床、壁、男、その3要素で三角形を形成する
バイ ....
小さなスミレには
思い出の全てが 詰まってる
ずっと 土の中で
温まって 居た 気持ちが
真夏を迎える 直前
花と化して 艶やかさ 増した
鮮やかで 冷たすぎる 水滴をも
....
様々なリキセン走り
様々なオト鳴り
造形される界
螺旋に躍り
響きの内
輝き増し
意識明晰に
自愛執着捨て
生成消滅し新生
神聖な時の進展する
今も不断に在るモノ、新た育ちつつ ....
キンタマがデカイことに
何の意味があるのか
奥さんにもよく分からない
満月踊り狂う木曜日に
ブロッコリーを茹でたらもり
もりもりもり
みどりの森が鍋からあふれ出し
ああ気がふれるほどあふれ出しもり
もりもりもりもり
森みどりの森くらい森こわい森
みどり ....
こんなにも青い空
中国で大人気の青い空
今までのドブ色が
嘘みたいに
清んだ空
それは、私が授かった
新しい命のおかげ
ほら、ごらん
空が
あなたを
あなたと私を
祝福してい ....
横たわり 落ちる意識
解剖台の照明が点灯する
僕の感じるコドクは
大したことはない
この社会の同世代にとって
全くもってありふれた
何の変哲もないモノなんだ(多分)
....
夕方過ぎに家を出て
魚を買って戻る途中に
なにか気がかりがあるように思う
何だったか思い出そうとして
何のことだったかわからなくて
吹きつけてくる風が
二の腕のあたりにうすら寒い
手提げ ....
砂の降り積もる
廃墟手前の町
狂ったオオカミが
猫を育ててる
いつも舌を噛むから
血だらけで笑った
いよいよとなったら
この世をみんなお食べ
トントントン
ゆっくりした音なら
それは私だよ
トントントン
とてもゆっくりと
私は杖をつく
杖は私を守る
杖は人を親切にさせる
杖は時に悲しまさせる
たられば なんて嫌 ....
あなたの世界を見た
ふたりが好きだった歌は
違う歌だった
私もいなかった
だれもいなかった
僕は仕事ができない
パソコンのキーボードの代わりに
ピアノの鍵盤を叩いてしまう
僕は仕事ができない
上司に報告するたびに
一時間の講義を行ってしまう
僕は仕事ができない ....
CDのジャケットから取り出した
ブックレットのモノクロ写真は
だだっ広い空の下を
何処までも伸びゆくハイウェイ
目的地へとひた走る、旅の車
ハンドルを握る、目線の先
一瞬
黄色い蝶が ....
自信家なわけじゃない
ただ
たぶん大丈夫
って予感は当たったし
きっとうまくいく
って根拠もなく信じて生きてきた
あの頃には
もうもどれない
昔むかし
あるところに
王子様 ....
今より少々ケツの青かった頃
とあるスタジオでラジオのADだった
僕の耳に飛びこんできた
「ボヘミアン ブルー」
躍動する無数の音符等は
瞬く間に僕のハートの入口に吸いこまれ
自らの生の ....
パーティーには 有名な中華料理店が選ばれた
難しくて名前が覚えられないメニューたち
箸で触るだけで肉汁が溢れ出すシューマイ
自宅に独り私を待つ母に
到底食べさせてやれない、そのシューマイ
....
どこにも
行かない。
あなたが
あなたで
なくなっても。
いつだって
おれは、
あなたの
影で、いる。
縁側で
冷やし飴を浴びる
私は全裸
少しブスの全裸
殿方が
冷やし飴を
啜りに来ないかと
待っている
膝を立てて
殿方の代わりに
来たのはカナブン
カナブンが ....
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