水面から生えた電柱
いつか見た風景
絵だったか
写真だったか
晴れ間だけが平和そうな顔をして
平和だって言うんだ
いつか見た風景
濁った色に取り残される
知った顔で何かあった何もな ....
ことばを持たないのに人と呼ばれるものの
イメージがわかないのはことばを持つもの
が人だと刷り込まれすぎているからだろう
か窓の外には川の上を滑るカヌー乗りたち
とテニスコートのプレーヤーたち目 ....
無差別殺人の
テロリストは怖い
部屋でゴロゴロして過ごす
無気力なゴロリストも怖い
お互い明日を信じないし
命を無駄にすることを恐れない
「いずれゴロゴ13と呼ばれるのだ」と
....
知識は覚えるものではなくなった
検索ソフトでカンニングできる
経験は味わうものではなくなった
検索ソフトでシミュレーションできる
感性は生み出すものではなくなった
検索ソフトでコピー ....
思いついた言葉がスター
もっと言って もっと言って
そのリクエストにお応えして
それらしい言葉を並べて
からっぽの歌を紡いだら
まんまとバレて
君は泣いて きっと泣いて
君は押し黙ってし ....
この静まった秋の日に
一枚の紙を机の上に広げれば
過ぎ去った春と夏
来るべき冬とが集まって
一年間の物語が告白され
あなたに宛てられた
自然界からの手紙が
書き落とされるだろう
....
そうね
たぶんね
って言えるくらいが
素敵な関係なんだろう
わたしの都合
ぼくの都合
は行ったり来たり
のくり返し
わたしの願望
ぼくの願望
は力関係で一方通行
ただ ....
天体から産み落とされた丹色の液体を孕んだ肉体は
素粒子の集合体だった
解体されるのも時の問題であって
簡単に片づけられてしまう
残されるのは凝固したモノクロ写真だけかもしれない
土の色
....
眠れない未明に
仕方もなく起きだして
ふと開けた引き出しから
懐かしくて熱いものが
彼女がのこして
そうするしかなかったままの
断片がみんな
雨の雫色をしてる
それらは歌で
....
あなたとの記憶
水に似た感情
時間はかかったけれど
ようやく
完成
ブリキのジョウロは先週
不燃ゴミの日に出して
てるてる坊主とも
とうとう仲直りした
埃をふうと吹き払っ ....
海が見える新興住宅地
まだ買い手のつかない広い区画には
イタドリ ススキ タンポポ
何処からともなくやってきた
柳や白樺の若木も生え
地面は覆い尽くされることもなく
盛り固められた土が腐 ....
150912
石の上にも三年といわれ
経験を積まないうちは、現状批判的な意見は言わないように謹んできた
このたび労働者派遣法の改定で同一の職場では3年以上 ....
空にまで達した空白の壁を前にして立ち
独白する言葉をえらぶために
たったひとつの日本語をあみだすために
私はたくさんの言葉を集めてまぜた
もうひとつの宇宙になりますように
星座を構成しますよ ....
捉えたぞ
アナタの姿を
流れいく雲間に
薄く濃く白く輝く
奔放に微笑み送り続け
爆発して
消尽し
捧げ
妖艶に
円を舞い
捉えたぞ
アナタの姿を
流れいく雲間に
破壊 ....
ことばの奥底にある
私の声が聴きたい。
そう扉を開く時にいつもあなたはいない。
なかないで、
なかないで、
あなたはいつ ....
虫の声が逆さまに鳴いている
逆さまの虫の声はどこか自壊の音のようで
奇妙で遠い自壊が草むらで起こっている
太陽が逆さまに輝いている
逆さまの太陽は少し気が狂っていて
一面の大 ....
キスを与えられないので
夫に向かってワンワン吠えているの
毎晩のベッドへ向かう
スクショしてほしい
切り貼りしたい夫との演舞
明日から残業が増えるんだって
へー関係ない体力 ....
わたしわクッキー。わたしわチョコパイ。わたしわパイナップル。そんでもって崩壊。ダダダダダ さっきまで缶切り探してる、わたしわフクロウの首のように周りを全て見渡してみる周りを全て わたしわ可 ....
サンドイッチよりも
ホットサンドのほうが好き
ハムやチーズを挟む
程よい暖かさが
美味しさをアップさせる
好きなもの挟んで食べる
何を挟んでもいい
楽しみが広がる
合うか合 ....
知人はたくさんいるが
友人は少数精鋭
どこまでが知人で
どこからが友人か
このダルい領域の話は個人的にどうでもいい
ただ友達っていうのはな
思い出した時に
頑張れよって心の底 ....
猫のびゃあびゃあ鳴く夜には
アイロンをかける
ハンカチを熨して
ブラウスを生き返らせ
スラックスには折り目をつけて
折り目正しくなるように
折り目正しくなるように
だれか私にも折 ....
また一人
無名の自称詩人が消えた
これまでの420人と同じように
「認めてくれる人に会いに行ってくる」
という言葉を
詩投稿サイトの
つぶやき掲示板に残して
いずれも
富士の樹海に ....
ぼくがぼくであるために
かろうじてバランスの中で生きている
アンドロメダの女神は言った
終わるまで夢をみなさいと
でもね 何時かは終結して
記憶はリセットされて
....
ひとりきりの 秋の 夜更けに
天井の蛍光灯も テレビも 消して
ろうそくを ひとつ
灯してみましょう
淡い おれんじ色の炎が
闇を ゆらして
ゆったりと おどけはじめる
開け放し ....
ブリティッシュコロンビア州の
オカナガンという湖に
オゴポゴがいる
いるか
いる いるか
体調は15m
頭は山羊のごとく
大海蛇の体
口がいつも苦笑いする
今にも、目撃される ....
潮騒に満ち足りて寝そべる海原のへそでくじらがボェボェ歌っているよ
爆発する噴水の歌詞で
夜空のビー玉をパツパツと撃ち落とす調子っぱずれた伸び率で
水しぶきが形成する流行りのおしゃまな音符は
....
あの頃は とても美しかったのに
ちょっと 寂れてしまったと
淋しそうな 横顔が
錆びついて しまいそうな 街並み
羽根が 無くなったら
扇風機とは 呼べないんじゃあ ないの? っ ....
バズーカ砲が欲しい
何故なら
私がもし救助される人になったとき
肌身離さず持ち歩いている
バズーカ砲を
マスコミのヘリに向けて
発射したいからだ
救助される人が
みんな憐れだと思ったら ....
さびしさに疲れました
まちがえて産まれて
お母さん 申し訳ありません
父さん ほんとにごめんね
なかったことにできないことが
こんなにかなしいことはない
どうしたってもたぶん
骨はの ....
時が暗みへと進み
私の心も眩み出す
すべてが剥き出しに
すべてが恐怖恐慌に
人は人との繋がりなしには生きられない
人は人との愛情なしには生きられない
すべてが裸になる夜
私の魂が ....
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