あさのこない宇宙
地下鉄の風
とおくまで行くには
すこし遅かったみたい
ひからびたえんぴつで
描けることば
ほんとうのことだけを
きみに渡す
この不安も明日には
なくなっ ....
雲から透け見える月は
満月ではなかった
やっと月が満月でなくなっていた
満月は三日続いた
水道は止まったままだった
粉薬のような雲が
バーニーの絵の光のようだっ ....
私は仕事をしている。仕事場は道路の真ん中であり、仕事をしているとすぐにクラクションが鳴り車が渋滞し警察がやって来るので、しょっちゅう仕事場を変えなければならない。私は仕事をしている。仕事着 ....
日本にはね
本当の荒れ地も 砂漠もないんだよ
確かに
火山の荒れたガレ場や 海浜の砂丘は
あるけれど
それは 緑豊かな大地のツマ
それがあって
それも含めて
大地は一層美しくなる
....
笑い声
目
口
手
音が振動する
耳に届く
笑い声
目
キラキラしてる
華々しい
いい匂い
アスファルトの途中
排水溝の格子の中から
目玉がギョロギョロ
ま ....
雪雲が覗いている
疲れた卒寿の独り暮しに
隙あらば発破を仕掛けようと
庭木も垣根も身もだえしている
そのうえ 漆色の夕陽と
きつい北風に 門扉さ ....
だ・かーぽ だ・かーぽ のっぺらぼう
柘榴にかぶりつく 禿げ坊主
咲いた 咲いた ひがんばな
青葉つけてる桜の木
お前を見下ろし笑ってらぁよ
慄け 死体の血を吸う 花びらざんす
退け 夕日 ....
‘笑いだす雌鹿’
緑色の黒色。鴉から雉(キジ)の残骸。
黄金のヤカン。硬貨の飛び跳ねる秒針。
(びょうしん)よ。お前の病気をうつ
すなよ。(砂)る。(いぬ(電球には
嘘。 )))( ....
*与ひょう(仮)
あなたのいのちの陰影を
はきだめから拾い集めた
{ルビ文字=もんじ}の墨と二枚の舌で
なぞりたいのです
顏の砕けたおつうさん
どうか一編の愚行と
淡雪のよう ....
おとぎ話が我々を物語る番だ。一本の蝋燭の火の下、髪の毛を上から植え付ける晩だ。我々はつい昨日まで高校生だったようだ。ほんの2日前には母親の乳に夢中で吸いついていたようだ。言葉を憶えたのが本当にたった今 ....
【閂は開かれる】
閉ざされた記憶の門のかんぬきが
思いがけない方法で開かれることを 私は知った
たとえば 少女の髪にあったリボンが
ほどかれた瞬間に急に大人び
何かを失ったかのような遠い ....
赤銅色の振り子の
陰にかくれ 笹船をほどいた
幼い女児の はにかんだかなしみ
そのときも わたしはうずくまっていた
わたしは なにかをかぞえていた
夕焼けのう ....
蕾ざわめく薔薇たちが
春の使者になりたいというので
わたしは柳になってみた
見上げた月輪はみだれ
無実はひと波のなかへ
地球がひとのためにあるとでもいうような傲慢など
しなやかな柳なら
....
雪囲いの頃 見定めた町は
軽く 幻想的だ
いつもは 主役を重ねられない 竹藪が
尚 一層と 積もる頃
願いも 降り注ぐ
想い たけなわ
竹と縄を 手繰り寄せたら 叶うかな
....
歩き始めたのは いつだったろう
曲がり角 いくつこえただろう
何気なく 左に 曲がってしまって
迷い犬よりも 途方に暮れてた
別れ道で あることさえ
気がつかず 通り過ぎてた
いくつも ....
今のニセ物は
ニセ物と解らないようにできている
昔のニセ物は
ニセ物と解るようにできていた
子どもの頃防寒用として
adidasのウィンドブレーカーが
流行り出した
三本線のad ....
人には全裸になっても
見えない部分があります
隠しているわけではありません
母は江戸と背中を見て死にたい
と言っていました
その頃
江戸はもうありませんでしたけれど
背 ....
夜は大きな墓場だから
光が絶命する静かな穴だから
雪はただ意味などなく
微かな感覚だけを残して死んでいく
雪はただ理由などなく
微かな過程だけを残して消えていく
夜を泳ぐまばゆ ....
どこかの車両から低音が伝わってくる
その音は僕をまだ眠らせない
泥で塗りたくられた夜を
ネズミとなって跳ねる
深緑の池の表面を低く銃弾がはしる
僕らの内臓という内臓から放たれ
夕顔や街 ....
宇都宮解放武装戦線
所謂、栃木国が
関東からの自主独立を主張し
過激なテロ行為を続けている
先日も宇都宮餃子を取材中の
神奈川県民グルメブロガー横浜太郎氏
を拉致し、インターネット上に ....
あちらこちらから出ている
無色透明の湧き水
遠くから汲にくる人々
料理に使ったり風呂に入れたり
使い方は色々あるらしい
土日は行列が出来ている
人気が高い湧き水
肌が綺麗な人が多 ....
君だけ流星を見て大人になってしまった
意識朦朧として冬のウロボロス
明日流れる涙となる梨を喰う
一、通過電車
通過電車を待っている
開けっ放しの扉
吹き抜ける風
体を丸めて
じっとしている
通過電車を待っている
各駅停車がもたつきながら
出発するのを待っている
....
夢追い人よ
与えられた今日の日を
踏み台にして
空に向かって、翔べばいい
あばずれ女が10万ルーブルの札束を
暖炉の炎に、投げ込んだ。
自らの純愛を置き去りに
去りゆこうとする女の狂った有様に
身を震わせる白痴の男の
頬にはひと筋の涙が伝い…
暖炉の周囲 ....
細々と清らかな
自我を削ぎ落したような声の集合
僕らはみんな生きている
生きているから歌うんだ・・
なにかもっと
違う歌を歌えばいいのに
コミュニティセンターの廊下に
西日はさし ....
古ぼけたルノー
牛久のロングブラック
夢乗せたバンの500%の駆動は
5年経ち
とうとう銀河鉄道の軌道に乗った
遠く手を振る私に
ホゼさんはピンクの宇宙ステーションで
星屑を煎ってい ....
剛力に人差し指を
舐められて
その匂いを嗅いで
臭かったら
ちょっと、いやかなり
興奮する
それに対して
ビヨンセだったら
かなり引くと思う
ドン引きだと思う
この違いはいったい
....
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