いつになったら忘れられるのだろう。
あの恋を、この恋を。
いつまでも忘れられないのかな。
あの恋を、この恋を。
晴れやかな休日でも
「外に行こう」って ....
建物も クルマも
食べ物も
路地裏の風景も
人が作った
作り上げた
携帯も
タッチスクリーンも
補聴器も
歩行器も
音楽も
服も
言葉も
寝 ....
小雨の中
モンシロチョウが
ヨロヨロと飛んでいる
どこかの葉陰で休めばいいものを
そんなになってまで
なぜ飛ぶのだ
腹が空いて蜜を探しているのだろうか
子孫を残すために相手を ....
{画像=140706133117.jpg}
フリーという言葉に何を思い浮かべますか?
海月(くらげ)?
海面に写る月の影のように
ゆらゆら揺れて
掴もうとする ....
図書館からの帰りに
海まで回り道をする
梅雨の雨の香りと
潮の匂いが混ざり合っている
夏の海は
まだ未完成のパズルだ
子供の頃の浅い海の色
去年の海の濃いインクブルー
どれもうまく組み ....
きのうガストで吸血鬼が
ここの血甘すぎないからいいんだよねえ的なことを
学習塾の講師っぽい大学生に言っていた
この大学生は吸血鬼とどういう関係なんだろう
吸血鬼といえば女子高生 ....
板の切れ端が 軒下に放り出され
横に立てかけられ 忘れ去られている
陽をあび続け だんだん色があせ
雨をあび続け 湿って腐りはじめ
風からは遠い 身動きもしない
雪の積もる夜 ただ ....
──平均余命だけがにやにやしている──
瀟洒な閑静といえば聞こえはいいが
実態は里山的過疎というほうがぴったりの
いろつやまだらな丘の街並み
....
ぼんやりするひとときがすきだ
ふだんそれほど張りつめているわけでもないのだが
焦点のないゆるさがもともとすきなのだろう
いわゆる生産的ではないだろうそんな時間
とくに創造的である必用も ....
そろそろですね
そろそろです
そろそろ準備
夏館の
そろそろですね
そろそろです
そろそろ準備
夏館の
簾に打ち水
蚊取り線香
朝顔凛々しく
ついでに懐メロ
....
過去は消費され
現在は散漫になり
未来は証明する
泣かせたくなんかないよね
涙ぽろぽろ流してさ
つらそうな顔なんて
見たくはないよね
それでも
厳しく言わざるを得ないときがある
無慈悲を装うべきときがある
心を鬼にして
冷 ....
割れないように電球を回す。
妄想 昔好きだった人 嫉妬 行き違い 冷めた晩御飯
黒板を爪で掻いたような音がして、肩が竦む。
薄くなる財布 内緒のお金 本当は嫌いなチョコレート
....
お線香をひとつつまんで
おばちゃん ごめんねと
ぼくはいった
ごめんね
あら いたるちゃん よくきたね
おまえはしんでからだと
よくおいでになるね
いきているうちは 何か不都合でもあ ....
生きるということはこういうことです
そう言ってせんせいは
聴診器をはずした
わたしを見つめているのか
ずっと遠くを眺めているのか
わからなかった
眉間に深 ....
神様が参観に来ている
オーロラに乗ってやって来た
教室の後ろの方で
子供たちの様子を見守っている
神様が見ている
子供たちは、はりきって手を挙げる
良いところを見せたい、と思っている
....
秒針だけの静かな時計
飛び込もうとして
やっぱりやめる
仄かに光って揺らめく水面を
乱したくないと思って
つま先から
トポンと
辛くても生きる体温を
鎮めてくれる水 ....
1 ベランダのアマガエル あるいは セミ
人工石に囲まれた中空にひらひら揺れる緑色の片鱗が
さまざまな生き物の宿る大木の小枝に見えたのか
ベランダに並んだ化学合成陶器に盛られた疑似土に
....
様式美も形骸化した愛も欲しくはない。痛みの先に甘美な法悦があると信ずるきみの、石膏製のような鎖骨に空いたピアス穴に針を通すこと。その時、いつもは無口なきみの瞳が恍惚の色に染まること。それだけが私を満 ....
忌み言葉の多いスピーチに祝われている
句読点のない手紙が励まそうとしている
身を粉にして何も残らない
七夕ばたばたアブラカタブラ
笹に願いをかけました
みんな仕事ができますように
仕事ができるなら
たぶん金持ちでなくてもいい
お星さま願いを叶えて
七夕ばたばたアブラ ....
{引用=鉄砲がつめたくなりて‥(賢治)}
銃身のつめたさ{注=作者は、銃に触ったことはありません。また、事実は、寝台は各部屋2つ備えられていました。}は 心のほてり
夏至の長い日が暮れると窓 ....
訳の分からない上司に
訳の分からない仕事を頼まれ
クソつまらない一日を過ごし
手取り15万程度のはした金を
貰うぐらいなら
自慢の巨乳が萎びる前に
一花咲かせようと思うのは
間違いどころ ....
うつくしいことばがのみこめない
ぼくらはもうほんものじゃなくなったというのに
まだわらえないでいる
とうめいなゆびがぼくにささったことをきみはしらない
ぱらぱらとふるあめ、このまま ....
戦士は傷ついていた
胸に深い傷を負っていた
傷口から溢れる透明の血には
誰ひとり気づかなかった
時が経ち
傷は癒えたかのようだった
時々傷跡の奥深くがじりじりと痛む ....
色の薄いピンクした煙が空を漂っている
この場所は、世界の屋根の下にある火葬場だ
おどろくべきことに、神さまは面倒を見ないという
薄汚れたビル群が、異邦の地を区分けしている
言い訳と嘘がごちゃま ....
心に元気がなければ
身体のバランスが悪くなる
何か上手くいかない感じがする
瑞々しい心で過ごせたら
光を帯びた日常が広がっていく
乾燥しきった心では
潤った創造が出来なくなる
....
誰でもない者たちへ
焼け落ちたこの町で
青ざめた面もちで
永遠の夜を知れ
ガラクタのような知恵
散りばめたこの町で
溜め込んだ悪い血で
眠れない夜を知れ
──その命 ....
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