不惑の境地
たどるも遠く
惑いさまようことばかり
受けさずかった
生の還元
先をゆくのは
名もなきうた
青年期の血気
汗ばむいらだち
若気のいたり
言の ....
もう
あの船の行方なら
わたしの胸に描かれるしかありません
その
描きようの総てが許されるわけではなくて
それでも
描いていくしかなくて
ひとり
色をもたない潮風に
抱かれて ....
曇り空から縄が垂れている
どこに続いているのか先は見えない
午後になると近所のものが集まってきて
突如現れたこの縄について協議しはじめた
一人がおれが片付けてやると言って前に出る
触らないほ ....
黄ばんだ紙切れのような脳の甲殻
時を忘れて縦長の穴を掘る
安らかに眠った顔を覆う高価な布
疑うことに疲れ果てた深夜零時
絵になるような横顔の影
その曲線の秘密を隠そう ....
I can't speak English.
みたいに
何も書けませんいまは
っていう
言ってみる
私はウソをつかない
みたいに
何も書けませんいまは
....
遠く流れた 月の海に
翡翠を ゆっくり 浮かべたら
親不知 弧知らず
抜いた歯が 葉の上 露と きらりんこ
もう 忘れたわ 過去のことなど
琴など弾いて はずみます
....
十代の頃、自分の気力で仕事を続けることが困難になり
日雇いの仕事を求め早朝の高田馬場に行き
流れでそのまま浦安のタコ部屋で半年働いた
タコ部屋と言ってもまあ綺麗な畳が敷かれた大部屋で15人位で雑 ....
席について君はコートを脱いでハンガーにかけていた
ピチッとしたニットセーターをきみのおっぱいがここにちゃんと存在していますといった感じで押し出している感が
暴力的で
無言ですべてを伝え
....
あてもなく路地裏を歩いていると
灯りの下にケイオスリミテッドエディションという看板がみえ
ああここは混沌としてるというのだから俺だって参加して入っていいんだと思い
薄暗い階段を降りた
転ば ....
遺伝子の選別と
教育の徹底によって
『天才』は造られるらしい
社会保障がしっかりとしていて
大卒でホワイト企業に入れば
人生安泰なそうな
そして、その上
30 ....
この地は凍土で呼吸だけ荒い
だんだんと減る
生き残る生物の痕跡からなにから
衰退する人類の
それでも今だけ熱い恋人たちの
樽底に沁みついたような愛
じゃあ、どうしましょうか?
歪に拡大す ....
遠い街の中で
見ていた幻
世界を見るのは
簡単だった
何もかも知っている
だけど 自分がいることから
眠いベッドの上で
眠りに落ちていく気がする
僕は行く
色を見ていた ....
何となくの理由を追い昼間の暖かな眠りのお陰で 覚める寝息
私は波にハンモックに揺られ時を刻んでいる
久しい事柄に息吹を乗せ 目線を添える
言葉の魔法と彩り感触
世のため人のため己 ....
薄暗いその部屋で わたしの足にそれは抵抗した
拾い上げると白いおりがみ
おりがみだと思い込んだのは それが真四角だったから
左下に気持ちの悪い折り目がある
不幸なことに 左下 ....
由美子を好きになりました
確率変動の果ての
確率 120%で
無理してヒップホップ聴く
綾鷹を選べない舌がある
降る雨に鳴らされている
今まで君が歩いて来た道には
たくさんの色があった
やさしい色や
うれしい色が
時には
さみしい色や
かなしい色が
これから君が歩く道は
何の色になるのかな?
きっと虹色に. ....
人を人
いや、生命を生命たらしめるものは
ホルモンをおいて他にはない
ロボットも人工知能も
ホルモンという概念を
そのなかに取り込むことが出来なければ
決して本物の生命に近づくことはない
....
あの日
さくらの頃
ピンクのセーターのなかに
白いブラウスそして
赤いスカートの
あなたがはにかむ一枚を
十二年後のいま
みているわたしはもう
さくらからは遠く
あなたより恵まれてい ....
あたしの両目には
瞬きできるまぶたがない
いつも涙を流している
見開いているのに
像はゆらゆら揺れる
世界はいつも揺れている
あたしの左手には
指輪をはめる指がない
いつも ....
近くに鉄塔がある。
中2病をこじらせたひとさし指が液晶にふ
れる。ほぼ同時に鉄塔から飛び降り自殺す
る現代詩。見てた。砕け散る言葉。耳をす
ませば耳がちぎれる。中2病の耳に念仏。
唱える。中 ....
自分で自分をくすぐっても
くすぐったくないのはなぜだろう?
僕は誰かにくすぐってもらわないと
くすぐったくないのだ
詩を書いて
自分で批評しても
自画自賛しても
くすぐったく ....
人は、自分の欠点を的確に言い表した言葉を
浴びせられると
頭にきて、暴力を振るいたくなるものだ
例えば、デブに対するデブがそうであり
ブスに対するブス、バカに対するバカがそうだ
ちなみに私な ....
むかし
あるいていた
ところを
あるいて
ひとりで
みせに
はいって
たべて
みる
と
きっと
むかしの
ことが
おもい
だされて
いままで
しなな
かった
ことが ....
ハンバーグ
あたしがつくった
ハンバーグ
おいしくできた
ハンバーグ
13階のハンバーグ
ハンバーグ
遅刻覚悟のハンバーグ
この世の中の曖昧を
....
一月も終わる
暖かな日曜日
夜になって
北西風が窓を叩く
ヘッドフォンしてなくてよかった
コブクロより君がいい
だって風よ君もずいぶん
さみしそうに聞こえる
こんな時にはあの砂場
バケツとシャベルと連れ立って
こんな時にはあの池の
ドロドロ具合よよみがえれ
シロツメシロツメ踏みしめて
むしったっても罪知らず
隣の畑のレンゲ草
この子の次の ....
手紙を入れて
春の小川へ流してやるのだ
壜はゆらゆら流れて行って
コルクの栓もしだいに腐り
水が浸み
河口近くに沈むだろう
それとも海へ流れ着き
波に揉まれ
誰も聞かない音をたて
....
2064 2065 2066 2067 2068 2069 2070 2071 2072 2073 2074 2075 2076 2077 2078 2079 2080 2081 2082 2083 2084 2085 2086 2087 2088 2089 2090 2091 2092 2093 2094 2095 2096 2097 2098 2099 2100 2101 2102 2103 2104
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
6.4sec.