誰もいない真夜中に追い込まれている
冬眠から目覚めないでいる
壊れた羅針盤で
/これがこの詩の一行目ではない
壊れた羅針盤で一針一針丁寧に縫い付け
詩人の口を塞ぐ
孤独を売りさばき建てられた黒い城
その地下室で真昼に暗殺された
一羽の青い鳥に対し何を ....
家の中なのか外なのかわからない
縁側と呼ばれる曖昧な場所がある
バルコニーやらベランダとは違う
人が一息つける場所
今はあまり見なくなった
同じような場所がある
家の中のパ ....
誰かによってすでに忘れ去られ
行き場を失ったおもいでが
枯葉のように不規則な落下をして
ぼくの背中に貼りついた
軒の低い屋根
が向こうまで続いた商店の群れ
の隅のうす暗がりからやはり
....
時空のゆらぎを感じて漂う心情。
ある時は旅情となり、またある時は慕情となる。
孤独に縁どられた私の過去の墓標の前には、
今はもう懐かしさを感じさせるものばかりが並んでいる。
私が嫉妬を ....
お気に入りの女の子の鷲鼻
久しぶりに若かった頃を思い出す
呼吸で濡れて
すべて思い通りになると思った
その瞬間をほんのフタツキだけ味わって
永遠と思われた群れない日々は
貴女よ
....
鷲鼻の女の子に出会った
久しぶりに学生時代の事を思い出す
崖を歩いていると
あなたがビデオテープを選んでいる
道のりは永く
濡れやすい日々だ
忘れることはなかった
鷲鼻の女の ....
箸が並んでいます
きれいに連なって並んでいます
じいっと
待っているのです
箸が並んでいます
もう
ここには帰ってこないのです
夕闇に光る一点を
名も知らぬ惑星だと決めつけていた
瞬きが眩しすぎて
直視するのを諦めていた
けれども今 感じる
あれは僕たちが
諦めてしまった未来
届きたかった希望
一つ言い訳を ....
私は祈る
あなたに花をあげたくて
私は祈る
周りに花が咲くように
私は祈る
歩くことで
歌うことで
食べることで
眠ることで
しゃべることで
生きること ....
かなしみが
かなしみが
ふってくる
おともなく
しずけさに
....
使い古されたAV女優と
色街で立たされている裸の女が
寒空の下、手を繋ぎ待ってる
通行人は関わらないことを
水滴で濡れた窓ガラス 指で文字を書く
全て語尾に「た」で終わる文章を
俺は推 ....
白い珊瑚礁から 若い泡が立ち上り
陽を拝む前に 歳老いて消えるのを
何十何万と見てきた
覚束無い身体を揺すって
光の涙をゆうらりと
遊び心を腐らせた碧瑠璃を
黒ずんだまなこで愛している ....
誰を想って この歌を
聴いているのかな、って
考えると
何でか 涙が止まらない。
今日のことを忘れずいよう
遠くまで青く 空は澄み
音楽はいたるところで 風に薫っていた
何度おなじことをくりかえしても
わたしはひとを恨むだろう
....
中天の直射を受け
干したばかりの洗濯物から
モヤモヤと蒸気が立ち上る
ハンガーも黒だから見える
太陽ってありがたい
十一月も頼もしい
…待て
これは皮膚にも…
三百六十五日
晴れた日 ....
今までとこれからのことをテープで貼付けて
昨日からまた少し遠くなった夜空の星に謝りたくなった
僕はいますぐ砂漠の故郷に帰りたい
雨は無責任に季節を進めたあといつのまにか止んでいた
この ....
もうちょっと、ちょっとだけ飲ましてな
そしたら
添い寝してあげるね、お月さま
ひとりでぼんやり
魅惑的な その中で 頭の
現代詩フォーラムの中へと僕は
詩をバカバカと投稿している
何のためなのか
言えない 理由は
だけど 池袋にいた 喧噪の中で今日はあの
素敵 ....
世紀末はどこかで霰が降るらしい
いつかこの変わらない天が
何年か後は蒼の色を忘れてしまうのかな
揺れながら人を避けながら
それでも踊るのは何故だろう
ゆらりゆらりゆら ....
「……解ったか? 」
「 否 何も」
「 感じたか? 」
「 ああ 何かは」
「知りたいか? 」
「それを? それともそれについての知識を? 」
「与えられるのは知 ....
生き恥を晒し合って空が青い
詐欺だけど褒めてくれた
直そうとして潰した
半身にびっしり墨を入れたあなたが
猫みたいな目で優しく笑いながら
そっとわたしに触れる
あの日のわたしは
たったそれだけのことに
びくっと肩を揺らして、
思わ ....
ペットボトルのごみの日
中身(心)はもうとうになくて
キャップ(顔)やら
包装(洋服)やらを
捨て去ったら
みな
潔い裸になった
とても清々しいごみの日には
カラスさえも
素通りする ....
罪深い僕は
心臓から血を流し
その養分で彼、彼女らを
育てる事とした
口の中の牙は
何のためにあるのか
この鋭い爪は
何のためにあるのか
君らを殺し、
食べるためだ
そうなって ....
柔軟剤のたおやかな香りに
青く火照った朴の空に
曇りガラスに散る光の粒に
惜しみなく降る情の雨に
萎れた紙に乗った言の葉に
甘い満足をくれたカップラーメンに
ビニー ....
幸せの余韻は漂っていた
静かに訪れる至福の時は
穏やかな心を呼び覚まし
淡い透明の色彩が流れる
珈琲は如何それとも紅茶
ココアに致しましょうか
湯気の立ち込めるカップ
まろやかな香り ....
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