言葉にしたら
半端になってしまいそうで
わたしは2、3日考えて
「言葉に出来ない、」
という言葉にしました
それで満足できるほど
大人でもないけれど
さらに探求す ....
人が交差する地下街
人形売り場の前の通路に
子どもの泣き叫ぶ声がわき
困惑ししかりつける若い母親
微笑んで通り過ぎる年配の夫婦
遠い日のにがい記憶がよみがえる
鄙びたドリーラ ....
現代詩の向こう側で
、君は大味の言葉を砕いている
現代詩の向こう側で
、君はいかにもな表現を潰している
現代詩の向こう側で
、君はそれらしい物語を消している
それは確かなことだ
....
ある日
道の真ん中で
ヒョイ、と逆立ちしたら
世界も一緒に
ひっくりかえり
地面が上、空が下、
積み上げた一切合財が
元の木阿弥、振出しに戻った
海から魚が落っこちて
滝のよ ....
終わらない
冬の時代
雪は降りやまず
溶けようとはしない
隅々まで覆う雪原を
横切っていく犬の群れ
引かれる橇の
手綱を取るのは
死神か 腹黒い
サ ....
二十歳になったばかり
一方的な失恋の末
浪人時代の
受験戦争に嫌気がさして
Cigaretteを吸い始めた
カリブ諸島原産のCigaretteは
大航海時代にコロンブスが
率いるアメ ....
何もすることもない
ひどく疲れ切っている この 人生
ペヤングを 開け 僕は食べていた
そして 考えていた 無意味な自分の存在について
詩を書く時間以外は何も約束されてはい ....
気づけば人の命も
充電が出来るように
なっていて
ボタン1つで
初期化もできるように
なっていた。
( ――そんな世界で
暮らしたい方は、
....
スレンダーって言やあ
許されるかと思いやがって
単にペチャパイなだけだろうが!
やーい、ペチャパーイ
ペチャパーイ
あなた達、止めなさい!
ペチャパイいじめは
人間として一番やっては ....
誰でも 欲しがるいつも 自由
バカでも 分かるは そんな理由
この世は否定の論理で成り立ってるんだって誰が言ってたんだっけ
そうだ
たしかに
Yeah!っていう肯定はどう組み合わせたってYeah!にしかならない
感極まってYeahh!!! ....
煤けた屋根裏部屋でまだ見ぬ宝物を探すような胸の高鳴りを感じる。
僕はトム・ソーヤであり、私は赤毛のアンであった。
一方に父方の威厳を、また一方に母方の愛情を持つ感覚。
目に見えないものを見、聴こ ....
みんなが寝静まったので
何もかも忘れてしまった僕は
いつものように、夜のタマネギを剥き始めた。
一枚剥くと
最後まで剥き終われば何かを思い出すはずだ、ということを思い出した。
もう一枚剥くと ....
休日の正午前、
あなたは図書館に向かう歩道を歩いています。
2メートルほど前にトロピカルピンクの半袖ポロシャツ、
ストレートジーンズの中肉中背、
22、3歳と思しき男性がふと立ち止まり
左脇 ....
風呂場においてあった
女房の使用済みパンティ
あたりを気にしつつ
手にとって
グフフと笑いを噛み殺しながら
鼻に押し当て
胸一杯にその芳醇な香りを吸い込むと
下着泥棒だったあの頃が思い出 ....
そしてそれが来て、
わたしたちの手は離れる
(あかるいもの
くらいもの
つめたいもの
あついもの
動いているもの、
動いていないもの)
あなたの耳たぶに
甘い水 ....
地下鉄混みすぎているマラソンの日家から出ない
終点で車掌に起こしてもらう予定で寝る
自分探しは冥土でする
波の音
水辺を尖塔がたちならぶ
人が、」」祈りに神を利用することをやめた 昔
億年の昨日
名立たる街がここにあった
砂丘に廃墟となした オベリスクの針は
そら物語 ....
Mew やはり 子猫は
そんな音で 鳴くのでしょうか。
とても かわいらしい姿を
連想して しまう
この音が 大好き
散った桜が 哀しくて
流れる 雫 よりも
ひら ....
小さな虹が
扉をたたいた
革の鋏 半月の窓
銀と白がすれちがう径
蛇の頭に
打ち下ろされる槌
爪のはざまの血
底へ向かう 斜面の途中
渦を吸い込み
渦 ....
兵士を探している
冬の砂を知らない
兵士を探している
時と共に変わる
陽と同じ色の
戦士を探している
戦士を探している
夢のなかの会話の
戦士を探している
背 ....
雨が地面を濡らしていた
使えない鏡のように濡らしていた
空は雲に覆われていた
寂しい景色を高速で行った
雨の日のダルビッシュ
おまえもこんな気持ちなのか
だから虚空 ....
日差しが強いほど
濃い影が地面に宿る
陽のあたる場所にも
賞賛や成功の裏にも
濃く宿る苦悩があるだろう
暗闇の中では
手元の灯りを頼りに進むほかはない
苦悩の闇の中では
....
非力な腕を月に掲げて
一つ笑って眠りにつきましょう 明日には 違う世界にたたずんでいることを祈りつつ
一言言うたびに 空気が研ぎ澄まされて
一つの疑問を空に投げかけるたびに 一つの命が生まれ ....
いちまい
羽織って おゆきなさい
おつきさまも
羽織っているよ
いち せんちめんたるを
********************
....
窓の外を風が揺らして
役目を終えた葉が落ち
かさ、かさりと
聞こえない音を思うとき
お疲れ様でしたと囁くこと
天敵のヘビに襲われ
生きるために切られた尾が
ぴく、ぴくりと
私は ....
恋はいつも絶望的
羽もひろげてないからしぼんでる
もし救いがあるのだったら今ここで助けてくれないか
手枕に 戯れ
昨日の月
身体は冷えても浮かび上がる
恋のガラス窓 いつも曇ってる
映る ....
彼岸花が
目から胸へと突き刺さり
赤い秋が
まっすぐにある
背中にある罪悪感は
この風には重いのだろう
まだとべないこの身の
清め先を
また探す道
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