逝く春を巻き戻したし蕾まで
言葉など信じられない風景は嘘を吐けない例えば樹海
新しい友への便り携えてポストへ急ぐ心素足で
初夏の君の窓には今何が
原宿を歩く私を占うと『甘え足り ....
思うのは初冬の子供暗くとも帰れずにいる駅のベンチに
秋服のままで真冬を超えた子がうつむき見てる花そして
星がないわけでなくて街赤く記録白く今日は見えない
初夏の健やかな風 ....
慰める
声があなたの声だから
泣いちゃダメだとこらえたいけど
空中の
揺れる金魚の尾を眺め
悲しみみたいな街に住んでる
凍らして
食べるプリンが美味しいと ....
図書館へ
向かう時間がしあわせな
ポッと咲いてる小花をみつける
嘆かない
何年まえから誓ってる
恐怖も知らない無念も知らない
ほんとうの
心の光がみえたとき
君 ....
おはよう世界
おはよう世界
ってもう歌わない去年の一年草たち
今はどこに
私はそのどこかへ行きたい
キリン
あの日 子守唄を歌って暮れたのは大好きなキリンだった
....
潮風に抱擁されてポチは今天に召されてゆきました
おばさんの嘆きがたとえ届いても返せぬポチに無念の眠り
本当に一瞬のことでした轢かれ引きずられて5メートル
おばさんのピンク ....
ロボットアームロボットアームでは愛撫できない人間の女をゆうかして結婚した
蒼風薫という詩人の少女だった
これは犯罪だろうか?
かのじょはTDK役員の娘で帰国子女で孤独だったのに漬け込んで1
....
弥生生まれの小鳥の日々は
父母恋しい空でした
弥生生まれの菫の日々は
暴雨を忍ぶ詩でした
弥生生まれの人の子の日々は
シチューが好きな幼子でした
弥生生まれの風である日は
....
慰める
声があなたの声ならば
きっと もっと 泣いちゃうだろうな
水中に
揺れる金魚を追うように
悲しみみたいな失恋を追う
凍らして
食べるプリンが美味し ....
心はどこに在るのだろう
心は海に在るのだろう
今朝の静かな潮では
私が時を遡り
大人の靴を履いたまま
探しているのは子守唄
すでに無数のお魚は
シャンパン色の夢の中
....
無くして
泣いてない
ミトンの片っぽう
あの日も泣いてはいない
元から持っていないものをどうやってなくすの
最初から捨てていてくれたなら
私のことを捨てていてくれたら
愛を知 ....
ロンドンをゆく君もきっと冬帽子
弾く君は窓辺が似合うカプチーノ
一年をメットをとって飲み干す缶コーヒー
まずお風呂会う技は缶チューハイわかってる
冬至から冬至への道また生きる
....
オバQでちょっと7つ
豪徳寺で降りる
目的地は世田谷の『ボロ市』だったあの頃
最初はあの人と同じオバQだったから
豪徳寺で待ち合わせて小さな電車に乗って
世田谷の『ボロ市』へ ....
水草の
根のむすぼれる泥深く
眠る{ルビ白骨=しらほね}
うつつを夢む
ひろわれた
翡翠のような沈黙を
胎児はのぼる
影をまとって
朝日差し
八重の{ルビ蓮花色 ....
街路灯に恋したらしいサルスベリがあって
幹はもう真っ直ぐぬは戻れないだろう
とわたしなどが案じなくともそれでも愛しくも切ない一本であり
九月の散歩道で出会うたびに花の
その ....
ネットって
浅瀬で楽しくしていても
いつのまにかに足を取られる
悲しみの
風が吹くなら吹けばいい
僕たちふたりは繋がっている
莫大な
罪をこの身に封じ込め
たまに泣 ....
そういえば野葡萄の森には
女学生たちの笑い声が響いていた
ルージュを未だ知らない稚さが
あまりにも無防備に
秋の終わりを彩っていた過日
電気代・ガス代に事欠き
....
懐かしい新宿高野のパーラーに君とゆきたい彩の国から
ハリボテでなくてわたしの本当を掬ってくれる叙情文芸
さくらさくら生まれて初めて見るように桜見ました今日も明日も
足元の夢見る町嬉し ....
ホタテって
こんなに高騰していると
驚きながらでも生きてゆく
高温化
なんかが理由の不自由を
実感しながら昼夜を過ごす
このままで
いられないのが人生と
悟って ....
しわせはちっとも平等ではなくて投稿欄の家族愛たち
吉野家の普通の牛丼食べたいな駅の向こうが遠い病床
自分だけついてないとは思わないでもついていないことは本当
夢じゃなくてに掴みたいい ....
明日あなたに提案したい遺言状を書きましょうと。
二人の最後の願いを信頼できる人に託して。
骨を二人それぞれの最後の時の。
ほんのひとかけらずつでも構わない
必ず寄り添うように、 ....
くさくさする夜だった。
何もかもうまくゆかない。
できたと思ったソネットは
書き止めようとした途端に蒸発してしまった。
くさくさしたこんな夜に
あなたにはごめんなさいを繰り返 ....
紛れもなく少女の声がした。
樹も風もそして月までもが一瞬沈黙した。
この十二月に私は命日を2つ抱えているの。とても寂しくて。
少女はどこ絵ともなくことばを置いた
12年後の私が今、町の ....
不可解な
水の流れをみていると
完璧なんて無い川を知る
なまたまご
握り壊してしまうより
強く君を抱きたい激愛
洗濯が
乾く早さに感謝して
テレ ....
もう何も書かなくて良いと神様が頭を撫でてくれる夢を見た。
涯てを知っている靴は幸いである
黄昏時の偽りの永遠がわずかに、薄らいで今年の
夏至も千年の眠りについたのだと
いよいよのノートにペンクを走らせる
然し明日からの八月が悲しい 寂しく終わるから なぜ
この月に好ん ....
1つ芽生えても花を望むまい仄かな想いのmままが身の丈
強がりを組み立て終わり終わらなくても終わったと消したアドレス
昨日見てない虹でした明日もまた見たいものです出さない手紙
その ....
椅子に座し
右足にしがみつく
嘘泣きの
頭を優しく
撫でてなだめる
秋深し 気分重たし 仕方なし 横たわるほか できることなし
御会式が鮮やかにして燃える今
繰り返しでも しとやかなとし
この季節は東京都大田区の池上本門寺で御会式が繰り返されてきました。
昭和の頃は、もんもん背負ったヤクザが堂々と練り歩いていたの ....
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