電線越しに見えた光

雲に隠されたまま蠢いていた

あの希望に手を伸ばす

絡まる電気の糸が

首を絞めて 頭をショートさせて

身体も焦げ臭くなって

全部雲の向こうへ渡して ....
空中線にぶら下がる

見下ろして世界は罅だらけ

鏡面の海
其処に写った顔は笑っているの?


廃れた空瓶は僅かな水滴で

小さな光を反射して

プリズムの檻を世界に被せた
 ....
境界線の上

渡る 渡る

いつでも踏み外せる

片足は半分を

もう1つの片足は半分を

いつだって…。


境界線から踏み外せば楽だと知っている


逡巡している ....
今日 明日 明後日

今日 明日 明後日

明確な目標に向かって
今日の終わりに印をつけて

それはなんという希望なのでしょう。

ただ闇雲に日々を過ごして

目標の無い未来に進 ....
人は覚える生き物


忘れたがり屋な面も見られるけど


それでも新しい何かを覚えようとする


後から覚えた物


先に覚えた物


重ね合わせると先に覚えた物の方が
 ....
聡明であるからこそ


自分の浅はかさを知り


聡明であるからこそ


自分の非力さを知り


聡明であるからこそ


知らなくても良い事を知り


聡明であるか ....
いつからか雪は振り止む

それでも変わらずに
人々は惚れていた

その美貌と白さに惑わされる…
雪のような姫様。

疑う事を知らない
無垢な心は
嫉妬に駆られた人には眩しすぎて
 ....
燐光のような蛍の光が激しく錯綜して

魂も混ざるように
交錯して仄かな灯火となりて漂う


十字架の丘で祈る者よ
忘れてはならない


たとえ食事を採る時も
たとえ眠りにつく時も ....
睫毛は視界の檻
目蓋を綴じれば微かな光と闇
眼底に残る光景は
遠くへ置き去りにした記憶

思い出の温もりを反芻させ
失った後の冷たい指で
搾り零れ堕ちた雫を
受け止めるだけ

何故 ....
特異な衝動は
いつも側で息を荒くしている

誰もが異常な何かを
隠して忘れてしまうんだ

そこに居るんだよ?
僕の腹の底で
微笑ましくも目を座らせている
夥しい黒の獣達

暴いて ....
太陽は激しく私を抱いて崩してゆく
月は優しく私を抱いて溶かしてゆく

眠れない夜に
駆け出した足は
何処へ行くの…

逃げたした先には
哀しみに溢れた海岸


全てを無くしたいな ....
覚えなければ 意味がない

忘れてしまえば 意味がない

始まらなければ 意味がない

終わってしまえば 意味がない

続かなければ 意味がない

諦めれてしまえば 意味がない
 ....
地図を覗いて歩いてた筈なのに
いつの間にか迷子になって
知らない場所で終了
後は同じ人を見つめて慰めるだけ…

傷の嘗め合いって何ですか?
ただ自分が傷付きたくないだけ…
優しさを履き違 ....
あなたの夢へ羽ばたく翼になりましょう
白くも無く
黒くも無く
灰色の汚れた翼で良ければ
喜んで差し上げましょう

振り向かないで
きっと罪悪など存在しないのだから
前を向いて笑って欲し ....
生まれゆく本能
沢山の欲に駆られるでしょ?

衝動的感情
止まらない歯車見つめてるだけでしょ?

欲しいものは目の前

その手 指 腕で
抱き締めて
壊すくらいにね


身体 ....
愛がまだ足りないなら
時間を隠しましょう

時計の中へ。


好きなだけ注いで下さい
お腹が膨れて眠くなるまで

嘘 偽り
不純物を沢山かき混ぜて
一つだけの真実を
舌の上で ....
真っ直ぐに歩けないくらい疲れているから
人間は誰かに支えて貰う

壁を乗り越えれないくらい疲れているから
人間は誰かに担いで貰う

真っ暗で何も見えないくらい疲れているから
人間は誰かに ....
owl(17)
タイトル カテゴリ Point 日付
電線越しの希望自由詩013/6/30 0:22
空中線自由詩113/6/23 12:54
境界線自由詩013/6/12 18:33
カレンダー自由詩113/6/8 7:48
人は覚える生き物自由詩113/6/1 20:37
聡明自由詩113/5/30 10:04
白雪姫自由詩013/5/28 19:48
Memento Mori自由詩113/5/27 9:05
無くしてから分かるもの自由詩213/5/25 20:47
狂気は傍らにいる自由詩213/5/22 20:37
泣き疲れるまで祈れば良い自由詩113/5/21 10:52
意味がない自由詩113/5/19 13:39
ひねくれ者の唄自由詩013/5/18 22:18
献身自由詩013/5/17 21:44
エゴイズム自由詩113/5/15 7:07
おろす自由詩113/5/14 19:04
他力本願自由詩313/5/13 12:18

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