黄色い線の向こう側から
イヤホンから流れる音楽を遮って
声が聞こえる
大きくはない
囁くような声で僕を呼ぶんだ。
新鮮な風が喉を洗う。
屋上の日差しに汚らしく濡れた心を渇かす。
4月の別れを引き摺る私の影。
夕映えも過ぎて気づけば人気はない。
振り向くなと暗闇が囁いた。
昨日は変えられない
だけど引きずる必要はどこにもない
悲劇は朝日と共に終わっていることに
気づいていないだけ

昨日は昨日のまま
でも今日は昨日じゃない
未来を変えるのは今だけど
今を ....
よく電車の止まる季節
ひとも立ち止まる季節

嫌いになるひとも電車も季節も
ぼく死にたくない
みんなに干渉されるから
ぼくが死んだら
もうぼくに関わるのやめて
使井 土生(4)
タイトル カテゴリ Point 日付
続五月自由詩013/6/5 0:49
屋上自由詩213/6/3 14:42
変わる自由詩113/5/23 13:52
五月自由詩413/5/18 10:49

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